かつての河北省省都
オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。
保定市は宋~清代に関連する歴史建造物が多かったな。昨日見た保定八景の「大慈閣」も、南宋に建てられた古城さ。
「不到大慈閣、何曽到保定(大慈閣を訪れずして、どうして保定に来たと言えようか)」って言われるぐらいなんだ。何だか万里の長城みたいだな。
保定市は、外国人向けの旅行ガイドにはあんまり紹介されてないところだけど、オレとしちゃ胸躍る観光地ばかりでワクワクしたぜ。
今は保定市からさらに50㌔くらい南下して、定州っていうところ。2600年以上の歴史があって、かつてはここが河北省の省都だったんだ。
「開元寺塔」っていう北宋時代の塔が有名なんだって。レンガと木で造られた古代の建造物では、世界一の高さを誇るんだ。
あ、忘れてた、名物「定州燜子」も食べておかなくちゃな。豚肉とヤマイモの澱粉で作ったソーセージのことさ。さあこれを食べたらまた進むぞ。
趙雲の故郷・石家荘
よし、あともう少しで石家荘、河北省の省都だぜ。『三国志』の武将・趙雲ゆかりの地でもあるな。
さすが省都だけあって、高層ビルが立ち並んでるのが遠くからでも確認できる。
ガイドブックによれば、地下鉄が走ってるんだってさ。ま、オレが見たい観光地はみんな郊外だから、明日回ろう。
漢代に建立された「柏林禅寺」と趙県の「趙州橋」はマストチェックだな。
じゃあ今日は、市内で石家荘グルメを満喫! 鶏肉を漢方を使ったスープで煮込んだ「金鳳扒鶏」と、市南部の殷村のロバ肉料理「因(殷)村驢肉」が有名なんだ。
ロバ肉食べるのは初めてだけど「天上龍肉、人間驢肉」っていうくらいだから、さぞうまいんだろう。
河北省ももう後半だ。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン7月10日号