2つの大運河を臨む
オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。
邯郸は1200年頃まで、数千年に渡って黄河が流れてたんだよな。その跡が残る「邯郸黄河故道」と、今は「衛運河」と呼ばれている、全長141㌔メートルの「大運河邯郸段」は世界文化遺産に登録されているんだ。
この2つの運河が邯郸の豊かな文化を創ってきたってわけさ。さすが「国家歴史文化名城」にも指定されている都市だけあるな。
そうそう、邯郸は〝中国成語(熟語、ことわざ)典拠の都〟とも称されていて、今ある5000語のうち、1500語余りが邯郸と関連があるものらしいぞ。
大運河を眺めながら成語を語るなんて、もしかしてオレってインテリ? まぁ、学業は「背水一戦(背水の陣)」だけど(泣)。
さあ、次の都市、安陽まではたったの61㌔だから、ブイブイ飛ばすぜ。
中国八大古都に到着
よっしゃ、ついに河南省に突入、安陽到着! 邯郸に続き安陽も歴史マニアにはたまらない街だよな。
しかも安陽は北京、西安、洛陽に並ぶ「中国八代古都」のうちの1つ。「殷墟」はこれも世界文化遺産、中国で最も古い文字「甲骨文」が多数出土されているんだ。
どうやら「中国文字博物館」にそれがたくさん展示されているらしい。う~ん、ここを回ってますます賢くなっちゃう? オレ。
とりあえず難しいのは置いといて、清の時代に幅を利かせてたっていう馬家の旧荘園「馬氏荘園」に来てみたぞ。
うわぁ、デケェ…オレもエラくなったらこんなデケェ家建ててやるんだ…まぁ今日のところは、安陽名物・真っ黄色の「炒三不沾」を食べて金運アップを願いますか。
さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン7月24日発行号