夏の害虫徹底撃退法!

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夏になるとはじけるのは若者だけではない。
人類の宿敵である蚊やゴキブリなどの害虫もまた、夏になるとやたら勢いを増してくる。
真夏の快適ライフを死守するために、徹底撃退法を紹介!

ぷ~ん、チクッ!
自称「夏の風物詩」

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夏になるとどこからともなく姿を現し、人の安眠を妨害しては勝手に血を吸っていく無法者。
おまけに痒みという余計なおみやげまで残していく。
 「上海の蚊は、ここ1~2年で倍々に増えている」という衝撃の事実を語るのは、上海で網戸の販売を手掛ける「上海岩崎環保科技有限公司」の岩崎展好総経理。
政府の方針で市内では緑化率の向上を進めており、中庭に池や噴水のあるマンションが増えているのが原因の1つと考えられる。
また、建築ラッシュによるヒートアイランド現象で、市内中心部の温度が年々上昇しているため、日本での蚊の活動期間は6~9月だが、上海では3~11月と、なんと1年の約4分の3もの期間、繁殖活動をしているという。

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網戸や蚊帳で絶対防御
攻守に使える花露水

?? このような状況に甘んじる手はない。
何と言っても刺される前に防御することが第一だ。
まず、窓には網戸(中国語:紗窓)を取り付け、外部からの侵入を完全にシャットアウトしよう。
 さらにベッドの上には蚊帳を吊るし、横には扇風機を置いて白いパジャマで寝れば、防御は完璧だ。
蚊帳はカルフールや上海体育館にあるIKEAなどで、約60元~200元で購入可能。
 そして、万が一刺されてしまった時の強い味方は「花露水」。
スーっとする香りで、適量を直接手にとって塗るだけで、あっという間に痒みが収まる。
また、両手両足などにあらかじめ塗っておけば、防御にも使えるというスグレモノ。
水に薄めて使えば汗疹の予防にもなる。
なお、赤ちゃんには刺激が強いので、5倍に薄めてから使用するように注意。
コンビニやスーパーなどで8~10元で購入できる。
 また、蚊を使ってストレス発散をしたい! という攻撃的なアナタには、ラケット型電撃殺虫器がおすすめだ。
カルフールなどで12元程度からで入手できる。
電池を入れて飛んでくる蚊に一振りすれば、バチバチっと火花が散り、一瞬で退治できる。
ただし、人間が触ると火傷するので、周囲には気をつけよう。

3億年前からの生き残り
温暖化でさらに増殖!?

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その名を口にすることすら憚られる人類の宿敵。
残飯はもちろん、人間の垢や毛髪、和紙や油、カビや埃まで食べる大食漢。
さらには病気を運んだり、機械類に侵入して内部の配線などを切断したりする。
約3億年前の古生代石炭紀からほぼ今の形状で生息しており、「生きた化石」とも言われている。
 いくら化石と言われても有難がっている場合ではない。
敵は温暖化の影響でさらに勢力を増してきているのだ。
このような状況に応戦しようと、昨年の8月には、市内で一斉に除去しようという作戦が実行されたこともある。
各区の住民委員会が専門家による訓練を受けたり、市民に駆除薬を卸値や無料で提供するなど、徹底した除去作業が行われた。

まずは侵入口の断絶
各種グッズで応戦

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自宅での対策としては、まず思い当たる侵入ルートをシャットアウトすること。
キッチンのシンクや排水溝は不使用時は蓋をし、生ゴミはこまめに捨て、食後の食器類はすぐ洗おう。
 ここまで予防線を張っても、敵は3億年の知恵を駆使し、どこからともなく忍び込んで来る。
あとは物理的駆除を行使するのみだ。
対策グッズは上海にも豊富にある。その中でも目を引いたものをいくつかピックアップしてみた。
 まずは、注射器の形をした殺虫ジェル。
薬局などで12元程度で購入可能。
農薬などにも使用されるイミダクロプリド配合で、約1㍍おきに1吹きしておくだけ。
チョーク型もあり、こちらは通り道や多発する場所に、2~3㌢幅の線を引いておけば、触れた1時間後に倒れ、10時間後には事切れる。
 そして、最も効果的に一網打尽にするには、通り抜け式ゴキブリホイホイが最適。
毒エサを中に仕込んだ黒い通り抜けシートをキッチンなどに置いておくだけでOK。
エサに誘い込まれた奴が毒を巣に持って帰り、巣の奥に潜んでいる仲間たちまで道連れにするといった寸法だ。
スーパーなどで3パック入り8元程度。

ちっちゃい体でチクリ
通気と除湿が基本

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? 世界に約2万種いると言われているダニ。
その中でも人に害を与える種類の代表は、「イエダニ」、「チリダニ」、「ツメダニ」などで、脇・腹・腰・陰部・太ももなど、皮膚の柔らかいところを狙ってくる。
吸われると激しい痒みを伴い、時には病原体を媒介したり、アレルギーの原因となることも。
 ダニ対策で一番大事なのは通気と除湿。
数が多く根絶やしにすることは不可能なので、除去をしつつ、増殖防止手段を同時進行することが肝心だ。
湿度は50~60度に保つこと。
特に上海の夏は湿気が多いので、スーパーなどで除湿剤や防虫剤を入手し、フル活用しよう。
 寝具周りはエサとなるフケや垢が多いので、枕カバーやシーツはこまめに洗濯を。
布団は、湿気の少ない10時~15時に天日干しし、更に裏表に掃除機をかけること。
ただ干すだけでは効果がなく、よく見かけられるパンパンと叩く行為は、逆に状況を悪化させる。
除去するには吸い取るしかないのだ。
頭のかゆみが気になる場合には、ダニ取りシャンプーを3日に1回の目安で使用しよう。
 最後に、コロコロ粘着テープで仕上げをするのも効果的。
直接ダニがテープで取れるわけではないが、エサとなるフケや食べこぼしを取り除き、更なる増殖を防ぐ。

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見ただけで痒くなる
実はダニの仲間!?

? 春から夏にかけてコンクリートやベランダの植物などでよく見かけられる1㍉程度の小さな赤い虫。
実はダニの一種で、その名も「タカラダニ」。
生態はまだ良く解明されていない。
刺す・噛むなどの直接的な被害はないが、その姿を見るだけで体のあちこちが痒くなってくる。
つぶすと赤い染みになるため、ベランダに干した洗濯物などが被害に遭うことも。
 となると、対策として一番有効的なのは、掃除機で吸い取ること。
実はこの掃除機は、ほかの様々な害虫にも使える万能武器。
大抵の虫は吸い込まれた瞬間、息を引き取る。
何よりも、退治する時の衝撃が少ないのと、後始末の簡単さが利点だ。吸い込んだ後はすぐにゴミパックを交換するのがベスト。

4~6月に大量発生
業者による駆除が必要

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?? シロアリの繁殖期は、毎年4月~6月の蒸し暑い梅雨前後。
何千何万匹もの羽の生えたシロアリが、巣から飛び出て盛んに生殖活動を行う。
今年の6月3日(水)夜には、閘北・黄浦・静安など市内一部の地域で、大量のシロアリが突如発生する騒ぎがあった。
 シロアリの繁殖速度はおそろしく速く、何倍もの数に膨れ上がると言われる。
1匹でも発見したら、すぐに大家に相談して、専門業者に処理してもらうことが肝心だ。
市内には24時間対応のシロアリ防止所も多いので、とにかく迅速な行動を心がけよう。

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 簡単な応急処置としては、部屋の中を電気スタンドの灯りだけにし、その下に水を入れた洗面器を置いておくこと。
シロアリは泳げないので、灯りに寄ってきて溺れてしまうのだ。
 また、むやみに殺虫剤を振り撒くと、床下や壁の奥に隠れているシロアリたちを飛散させ、被害を拡大する恐れがあるので、出来るだけ使用しないほうが良い。

侵入口を徹底防御
強力粘着シートで捕獲

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 害「虫」ではないが、上海のディープなローカルアパートなどでは被害報告も多数あり、対応に最も苦戦するものの1つ。
住宅以外にオフィスビルでも、ケーブルをかじられるなどの被害が上がっており、定期的に駆除スタッフを派遣するなどといった対策を採るところもある。
 まずは、被害の多い場所の近くに壁の壊れや穴がないかを厳しくチェックし、侵入口を塞ぐことから始めよう。
ネズミは1㌢あれば出入りできるので、わずかな隙間も見逃さず、徹底的にシャットアウトすることが大事。

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それでも侵入してきた奴のためには、粘着シートをセットしておこう。
品質にもよるが、結構な高確率で捕獲できる。
ただし、問題なのはその後の処理。
説明書には、かかったネズミはペンチなどで取り除いて処理し、繰り返し使用できるとあるが、事はそう簡単にはいかない。
1個10元程度なので、挟んだままそっと処理し、使い捨てとするのが良いだろう。

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~上海ジャピオン7月3日号より

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