上海市から約270㌔に位置する、江蘇省塩城市で6月23日(木)午後、死者90人以上、負傷者800人以上を出した、雹を伴う竜巻が発生した。これに関し華東師範大学教授は、市では今回のような大規模の竜巻が発生する可能性は低いとした。
江蘇省気象部門によると、同省は竜巻の頻発地域で、2005年までの過去50年間で計1000回以上、平均で年21・4回発生していると言う。また、上海交通大学船舶海洋・建築工程学部の教授は、塩城市を含む蘇北地区は、東が海、南が長江の河口域に面しているうえ、多くの河川が流れている、湿気が多い地域と指摘。このような環境は、地面の気温が比較的高いこの時季、熱を持った湿気が上昇し、上空の冷気と衝突することで、局地的な竜巻現象を引き起こしやすいと言う。
一方、上海市でも平均1年に4回の竜巻が発生しているが、いずれも郊外で、かつ大規模の竜巻が発生する可能性は低いと言う。
(写真は新浪より)
~上海ジャピオン2016年07月01日号