知っておくとかなり使える
自分の意に反した行動を取ってしまったり、ウソを付いてしまったりした時などに、天に向かって許しを請うためのサイン①。ほかにも、友達や同僚に対して〝GOOD LUCK〟と幸運を祈る時に使える。次の②のジェスチャーはなんと、あのアニメ「一休さん」のとんちポーズそっくりそのまま。一休さんが知恵を絞る時に使うのと同様〝考える〟や〝頭を使う〟という意味になる。さらに、レストランで③のハンドサインを使いこなせれば、あなたも中国ツウ!? 指でトントンとテーブルを叩き〝ありがとう〟を伝えよう。日本人は〝イライラしているのかな?〟なんて勘違いするかも知れないが、このサインは中国の皇帝が感謝の意を示すのに使ったのが始まりなんだとか。食事中、口に食べ物が入っている時や人と会話をしている時など、お礼の意思を示すことができるので知っておくと便利。
女性らしいと思いきや…
日本だと手首や肘まで使って大きな動作で相手を〝こっち、こっち〟と呼んだりするが、中国の〝こっち来て〟①は、指の第三関節を上下にクイ、クイッと動かすだけで人を呼ぶジェスチャーになるんだとか。遠くの人を呼ぶ時にもこの仕草で大丈夫なんだろうか…と心配になる(笑)。②は、握り拳を作るだけといういわゆる〝ガッツポーズ〟。日本と同じ意味で使われており、自分自身が〝頑張る〟と宣言する時や、友達や同僚に〝頑張って〟とエールを送る時に笑顔を添えて使えば、喜ばれること間違いなし。
一見、慎ましやかな女性らしい仕草に見える③だが、恥ずかしがっているわけでも、口元を隠してウフフと笑っているわけでもない。実は、その行為を今すぐ止めてほしいという意味なのだ。もし、タバコを吸っている時など、誰かにこの動作をされた場合は、すぐに火を消してあげよう。
日本との大きな違いに注意
道路の真ん中で交通整備をしている警察官が、この動作をしているのを見たことがある人も多いのではないかと思う①は、〝止まれ〟という合図。日常会話で使うなら〝ちょっと待って〟や〝ダメ〟といったニュアンスだろう。首を横に振りながら使えば、もっと気持ちが伝わる。次に日本では〝仕事をクビになる〟という意の②だが、暗殺や殺しを示唆する非常に怖い表現だ。〝クビになっちゃった〟なんて日本的な軽い意味で使ったつもりでも、中国人は腰を抜かしかねないので気を付けて。③は、中国大河ドラマなどで一度は見たことがあるのでは?広げた手の平に、もう片方の拳を押し当てるこの仕草は、感謝を表す。この動作をしたまま膝を少し曲げると、さらに大きな謝意を示すこととなる。もう少し気軽に〝ありがとう〟を伝えたいなら、敬礼のように手をおでこに付け2~3度揺らせばOK。
世界のボディトーク
望遠鏡?なんて思わず勘違いしてしまいそうな①は、「WOW美女だぁ!」って意味だそう…。多くは語るまい(笑)。だが、〝女性を追いかける〟ことを、生きがいとしている人が多いフランスならではの仕草だ。続いてもフランス特有のサインであるという②は、女性が気に入らない相手を拒絶する時によく使われる。例えば、美女がカフェでナンパされた時、この動作をすれば、物わかりのよい男性はさっさと諦めて立ち去るんだとか(笑)。③は、イタリア、ポルトガル、スペインの3カ国で使われる、妻に不貞を働かれた男性を表すジェスチャー。
そして最後のハンドサイン④、日本の男性はほとんどと言っていいほど使ったことがあるのでは? 「今夜1杯どう?」のクイっというこの動き、実は世界的にはW.C.…つまりトイレを意味する。
~上海ジャピオン2016年10月14日号