中国国内で10月23日(木)、
米マイクロソフト社のパソコン向け新OS(基本ソフト)「ウィンドウズ7」が正式に発売されたが、
市内では同OSの海賊版が早くも出回り始め、
違法ながら大学生を中心とする若者の間で人気となり、関係者は手を焼いている。
同OSは、中国地区では399元~2460元と世界的に見ると安価に販売。
しかし、海賊版ソフトを販売する露店などでは、同OSの海賊版を8元~10元程度で販売するなど、
市内各所での氾濫が見受けられ、中には5元で売られているところもあるという。
また、同OSの海賊版をインストールしたパソコンを販売する店も出てきている。
これに対しソフトウェア専門家は、海賊版は安定性に疑問が残ると指摘。
頻繁に再起動したり、画面が真っ暗となる問題が起こったりする可能性を示し、
海賊版の使用に注意を促している。
なお、米ソフト著作権保護団体による昨年の海賊版ソフト調査によると、
中国ではパソコン市場における海賊版の比率は約8割に上っているとの報告も出されている。
(10月25日)
~上海ジャピオン10月30日号より