地方都市の風景が原型
甘味のあるとろとろあんかけに、こぶし大はあるビッグな肉団子「獅子頭」。上海料理店でよく見掛ける一品だが、この料理が生まれたのは隣接する江蘇省の揚州市が有力とされている。
隋代の2代目皇帝が后妃を連れて、北京から杭州に掛けて大運河を南下。その途中で揚州を訪れ、「象牙林」、「葵花崗」など、当時の4大名景を気に入ったと言う。この名景にちなんだ料理を、都の料理人に作らせ、揚州料理として民間にも広まっていった。唐代になり、侯国の太守が開いた宴で、「葵花崗」を基に作られた「葵花斬肉」が獅子の頭に似ているとある客人が発言。気分をよくした太守が、この料理の名を今の「獅子頭」に変えたとされている。
「紅焼肉」に比べ、甘さや脂っこさは抑えられていて、ペロッと食べられる。上海料理は食べたいが味の濃さが気になる、という人に打って付けの料理だ。
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店名 転角上海弄堂餐庁(ジュアンジィアオ)
住所 瑞金一路139号復興商厦2階
TEL 6135-1285
営業時間 11時~14時、17時~21時半
席数 約200席
予算 150元~
~上海ジャピオン2018年8月17日発行号