1枚の入場券で市内約60館の博物館を利用できる「セット入場券」が、近い将来販売される見通しだ。これは市工業旅遊促進センターが計画しているもので、市政府の支持を取り付けたことが、関係筋から明らかになった。
セット入場券の販売に際しては、すでに実施しているパリやベルリン、北京などを参考にする。有効期間や価格などの詳細は不明。ここまで大掛かりなセット入場券の販売は、実現すれば上海で初となり、関係者の期待も高い。
統計によると、上海には現在100館以上の博物館が存在しており、上海万博までには、150館以上になるとの見通しも立っている。ただ、個性的な博物館が多い反面、場所が点在するなどの理由から、市民の認知度が低いという問題があった。セット入場券の販売は、この問題の解決に一役買うことになりそうだ。
(8月3日)
~上海ジャピオン8月11日発行号より