貿易都市・威海を出発
オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。テストも終わって、冬休みだ~!! ちょうど前回の国道も走破したことだし、新たな道を進むとしよう。寒いところにも行きたいけど、ロードバイクで走ったら手足がもぎれそう…ってことで、南に向かうぜ。
出発地は、青島市で有名な山東省は威海市。ここから国道206号線を走って、終着点の広東省汕頭市を目指すんだ。威海市は、渤海に面した都市。改革開放後、地の利を生かして積極的に貿易業に力を入れ、1984年に上海市や天津市、広州市など13都市と併せて「沿海開放城市(沿岸開放都市)」認定されたんだって。どおりで港に無数のコンテナが積んであるわけだ。
ってあれ、雪がちらほら…さむっ!近くの食堂で暖を取りつつ腹ごしらえにしよう。食堂のおばちゃんによると、ここ威海市は毎年1~2月の気温が一番低くて、沿岸都市なのに雪が時々降るらしい。出発地のチョイス間違えたかな? 早く次の街に進むか。
百以上の遺跡が残る街
よっしゃー、次の蓬莱市に到着。ここは何でも歴史がか~なり深い場所で、何でも100以上の遺跡が残る都市らしい。あそこに見える城は何だろう、見に行ってみよう。へえ、ここは中華系カナダ人が設計した建物「文成城堡」って言うらしい。パッと見はヨーロッパって感じだけど、ところどころに東洋の要素も取り入られていて、面白いな。
最後は、蓬莱市の絶壁から望む夕焼けを眺めながら、今年の抱負でも考えるとしますか。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン1月11日発行号