上海市虹口区政府は最近、北外灘に位置する同区内の居住エリア「90街坊」で、住民の100%となる290戸が政策による立ち退きに同意したと発表。住民の一斉転居が行われることがわかった。
同エリアでは、7年前の2012年頃から始まった都市整理政策の一環として〝蝸居(カタツムリの殻のように狭い住居)〟の住民に立ち退きが要請されていたが、住民たちは拒否していた。この住まいでは、四世代がともに生活し、1つの流しに8つの蛇口が取り付けてあったり、便器からベッドまでタンス1つほどの距離しかなかったりするという状況が続いていた。
~上海ジャピオン2019年11月8日発行号