中華接待の備忘録~茘浦芋頭煲

貢ぎ物だった名産イモ

風光明媚な広西省桂林市の県級市・茘浦市。その恵み豊かな土地で生産される茘浦芋を甘辛く煮付けたのが「茘浦芋頭煲」だ。広西料理店「桂小厨広西菜」では、角切りの豚肉を香辛料などと煮て、土鍋に入れて熱々の状態で提供。トロッとした食感のイモは、肉汁をたっぷり吸っていて旨味が口いっぱいに広がる。

このイモは、清朝時代に朝廷への貢ぎ物として扱われるなど、歴史ある食べ物。これを食べることで、漢方の考え方にある「健碑」、脾臓や膵臓を含む消化器官の健全化効果が期待できる。ほかにも体内にこもった〝湿〟を取り除き、解毒作用もある。そのため、忘年会でアルコールを飲み過ぎて荒れた胃に最適。ただし、このイモは腹にたまるため気を付けよう。なお、茘浦市には観光名所が多いことでも知られ、機会があれば行ってみたい場所だ。

今夜の接待はこの料理で、相手の疲れた身体を労わってあげよう。

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店名  桂小厨広西菜(グィシィアオグァンシーツァイ)

住所  南京東路829号上海世茂広場L5

TEL  5309-8588

営業時間  10時半~21時半

席数  約60席

予算  100元~

~上海ジャピオン2019年12月27日発行号

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