フライデーの小百合
上海体育場近くの炭火焼き鳥「フライデー」で働くウさんは、「小百合」という日本語の名前を持っている。
故郷から上海にやってきて間もない頃、日本のドラマで「小百合」という名前を知り、自分で名づけたそうだ。
往年の吉永小百合には及ばないかもしれないが、
落ち着いた立ち居振る舞いからは、店の看板的な存在感が漂っている。
誇れる仲間たち
3年前にオープンした同店で、小百合さんは店長を務める。
19歳の頃から日本料理店で仕事を続けてきたが、店長になってからは特に責任感や緊張感が増したとか。
「店の売り上げや従業員の教育など、気をつけることが増えました」と真剣な表情で語る。
それでも今の仕事を楽しいと思えるのは、支えてくれる仲間がいるから。
「いつも本当によく助けてくれる」と誇らしそうだ。
私服はグレーのコート
同店は炭火で香ばしく焼き上げた焼き鳥(6元~)がメイン。
とくに、鶏肉のジューシーな旨みが詰まった「つくね」(8元)が人気だ。
ちなみに、小百合さんの好物は「銀だら西京焼き」(60元)。
「柔らかくて風味がいい」と太鼓判を押す。
そんな小百合さんの趣味は、ショッピング。
最近もお金を貯めて、グレーのコートを買ってしまったという。
ファッションに興味があり、
「いつか自分で女性向けの洋服屋さんを開いてみたい」と、今後の展望を口にした。
~上海ジャピオン2月12日号より