関豊一郎 総経理兼料理長
44歳。150年の歴史を持つ大阪の老舗天ぷら料亭「一宝」の五代目。高校、大学をアメリカで過ごし、その後、料理人の道を志し家業である「一宝」の門を叩く。カウンター越しの国際感覚溢れるトークと、先祖代代受け継いできた料理の腕で、これまでに、世界各地の政界、歌謡界の人たちの舌と耳を満足させてきた。ことし7月、本物の日本文化を広めようと、上海に花楽をオープンさせる。
大阪で150年の歴史を持つ老舗天ぷら料亭の上海店。コンセプトはずばり、地の食材を用いた「美食」、庭園を擁した日本建築の「風情」、そして、徹底した接客の「礼節」の3つ。とりわけ「食材の90%以上は中国産」と、大胆にも関豊一郎・料理長自ら公言する食材の数々は、鮮度と品質にこだわった中国の一級品がそろっている。
この店の魅力はやはり季節によって変わる旬の食材を使った天ぷら。1階から4階までの全ての席で、目の前でひとつひとつ丁寧に揚げてくれるので、カリッと熱々を食べられる。
昼夜ともにコース料理がメイン。全てのコースに天ぷら(8~12品)と天丼か天茶が付いて、昼は260元~490元までの「星」「月」「雪」の3コース、夜は490元~1200元までの「梅」「菊」「蘭」「桜」の4コースがある。とりわけ、「蘭」のコース(890元)は、季節の1品が付くのでオススメだ。
■海老芋旨煮・合鴨旨煮など/旬の付きだし
季節により付きだしの内容は異なる。
5品~7品で、味付けは全体的に大阪風の甘め。
■ズワイ蟹酢/季節の一品
季節によりメニューは変わる。
蟹酢はサッパリとして、天ぷらの前には最適の一品。
■天ぷら
素材は車海老、白身魚、季節の野菜、おまんじゅうなど。
好みに合わせて天だし、塩、レモンで頂く。
■天丼
車海老と3種の野菜のかき揚げに、天丼用の濃い目の天だし。
天茶の場合は塩とわさび、お茶で。
花楽
●住所:上海市斜土路2421号4号楼(×宛平南路)
●電話:6438-3822
●営業時間:11時~14時、17時~22時、日曜定休
~上海ジャピオン10月13日発行号より