〝飲むアロマ〟を学ぶ教室

人の輪を広げ、生活を豊かにする一杯のお茶


 「借金取りにもお茶を出せ」
 お茶のもつ「和みの力」を表したこんなユニークな言葉をご存知だろうか。家族の団らんの場に、友人とのおしゃべりの場に、人と人との間にはいつも一杯のお茶がある。
 中国茶専門店「ティージア」の中国茶教室では、そのお茶の奥深い魅力を体験できる。

必需品じゃない魅力

 「お茶って最高のコミュニケーションツールなんですよ」と笑顔で話すのは、教室の講師で茶芸師の荒田博子さん。その荒田さん自身、お茶が取り持つ縁によって今の教室の講師を務めることになった。「お茶をもっと知りたくて留学した中国。帰国が近づき悩んでいた時に、声を掛けてくれたのが今の教室でした」と「ティージア」店長・藤下さんとの出会いを振り返る。
 「お茶は人の輪を広げるもの。お茶は生活を豊かにするもの。必需品ではないけれど、心の栄養みたいなものですね」とその魅力を語る。
 「難しいお作法よりも、タイミングを逃さず美味しく飲む。これが一番なんです」。そう話す荒田さんの表情にはお茶への恋心が表れている。

目で見て、香りを聞いて、味わって。
五感をフルに使った授業にあっという間に引き込まれる。


天然のアロマ効果
 店内はオレンジ色をベースに木の風合いを生かした温かみのある空間。中国茶をもっと身近に感じてほしいというお店の心が伝わる。
 この日の授業は台湾の梨山茶。高山茶特有の繊細な味を体験する。「えっ、すごく甘い。フルーツの香りみたい」「そう、梨山茶は水蜜桃の香りとも表現されるの。天然のアロマ効果を楽しんでください」
お茶の香りに包まれて、和みの時間はゆったりと流れる。

藤下さんのセンスで、可愛らしく包装されたお茶が並ぶ店内。従来の中国茶のイメージが変わる。

ティージア中国茶教室は、テーマ別に2コースあり、各全5回。
1回100元。
問い合わせは5383‐8173。

~上海ジャピオン12月22日発行号より

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