きれいの種 vol.11 「口のにおい」

ひとつのお悩みふたつの解決! 
毎回悩みの種となる症状に、2つの解決策を提案します。

悩みの種●口のにおい


「におい」は自分ではなかなか気が付かないもの。外見だけでなく、見えないものにも気を配りましょう!

■加味保和丸

麦味地黄丸
―かみほわがん―

消化不良を改善! 気の流れを正常に


【商品名】加味保和丸

 口臭の原因には、歯周病や消化器系の機能低下など様々なものが考えられます。今回は、消化不良が原因となる口臭の撃退法をご紹介します。
 「消化不良になると、「胃気(いき)」という気の流れが滞ります。胃気は本来、消化が終わると下に向かって流れますが、流れが悪くなると、上方へと逆流してしまいます。それが、口臭やゲップとなるのです」と岩崎先生。
「加味保和丸(かみほわがん)」には、消化機能を助ける代表的な生薬、「山?子(さんざし)」「神曲(しんきょく)」を始め、気の流れを整える「厚朴(こうぼく)」「枳殻(きこく)」、脾に作用して消化機能全体を助ける「白朮(びゃくじゅつ)」などが配合されています。
とは言え、消化不良が原因となっている場合は、まず普段の生活習慣を見直すことが先決です。

岩崎学先生
上海人名保健中心代表
中国足部反射区健康法研究会日本部部長ほか

「急性・慢性胃炎の方や、子供の消化不良にも応用できます」

■人体の治癒力―ツボ編

 内庭
―ないてい―

胃の炎上を 食い止めろ

【回数・時間】1回の刺激につき、10回押す、10回こする
【コツ】あまり強く押さえず、やさしく刺激する 

 口臭の悩みの中でも、特に辛いものやお酒が好きという人に効果を発揮する「内庭(ないてい)」というツボを紹介します。
中医学では、辛いもの、アルコール類はともに「熱」の性質を持っていると考えます。「熱」を過剰摂取すると、胃が「火」を持ち、炎上状態に陥ります。この炎上したものが、口臭となって口腔から排出されるのです。
「内庭(ないてい)は、胃の経絡上にあるツボです。消化器系の「熱」を取るツボの中でも、代表的なものです」と、秋林先生。
 場所は、足の人差し指と中指の付け根の間で、骨のくぼみ部分に位置します。また「熱」は口臭のほかにも、便秘も引き起こすこともあるので、症状のある人は、ツボの刺激と併せて、根本的な食習慣の見直しが大切です。

秋林淳一先生
上海中医薬大学・本科在籍

「歯痛(上あごの歯)、喉の腫れ、鼻血など、消化器系の熱が原因の症状にも効果抜群です」

~上海ジャピオン2月16日発行号より

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