胃腸にやさしいオリーブ
オリーブは世界中で、調理用オイルを始め、その保湿効果の高さから、メイク落としや化粧品などにも使われている。最近では、塩漬けしたオリーブの実を、パスタやピザ、チャーハンなどの風味づけとして使うレシピも登場した。
オリーブには、不飽和脂肪酸のオレイン酸が含まれ、血中コレステロール低下や、胃酸の分泌量調整、腸内環境調整に役立つ。さらに、BカロチンやビタミンE・Kも豊富で、活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣予防に有効といわれる。
中国でオリーブは、別名「青果」と呼ばれ、のどを潤し炎症を抑える効果が知られるほか、解毒作用に優れるため、お酒を飲んだり海鮮料理を食べたりした後、皮膚の痒みが出る人に進んで食べられている。また、癇癪持ちの子どもの心を落ち着かせる働きもあるのだとか。
中国では、「オリーブと大根とタンポポの粥」や「オリーブの氷砂糖蒸し」などの料理で、生のオリーブが食される。なお民間療法では、磨り潰したオリーブを煎じた汁に、ハチミツを入れたものを、咳止め薬代わりに飲むという。
胃を温めるとともに、整腸作用も期待できるオリーブ。海鮮料理を作る際には、オリーブオイルを使ってみよう。
~上海ジャピオン2013年6月21日号