客のエールに努力で応える
スープカレー専門店「????(コトコト)」は、店長のチョーさんと、両親の3人で切り盛りしている。
文字通りアットホームな雰囲気だ。
開店したのは今年1月。
漠然と自分の店を持ちたいと考えていたときに、
インターネットで日本のスープカレーを見て「これでいこう」と即決した。
日本人向けの隠し味
研究を重ねたスープカレーは、かつて東京のラーメン店で働いていたときに習得した複合ダシをベースに、
10種類以上のスパイスを使用。
深みとコクのある辛さに仕上げ、隠し味に特製のしょうゆを垂らす。
日本人の舌に良く合うわけだ。
気合のこもった1皿に、常連客も多い。
客層は日本人が中心。
母親に連れられてきた小学生の男の子から、
「もっと大きい店にできるように頑張って」と、励まされることもある。
一歩一歩前へ進む
実は、カレーが苦手なお客さんには味噌ラーメンを作ることも。
「辛いのが食べられない子どもに、無理して食べさせたくない」というのがその理由だ。
完全な裏メニューだが、お客さんにはできるだけ満足してもらいたい。
小さい店ゆえにお客さんとの距離が近く、「おいしいコーヒーを置いて」、
「もっとメニュー増やして」と、いつもいろんな声が寄せられる。
「みんなからいろいろ励まされてありがたい」。
お客さんからのエールを胸に、チョーさんは今日も爽やかな顔で厨房に立つ。
~上海ジャピオン3月26日号より