めし屋のアイドル 第31回 金吉兆カレー

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万博カレーで世界とつながる

 万博会場の穴場エリアとも言えるのが、浦西の「城市最佳実践区(ベストシティー実践区)」。
混雑も比較的少なく、大阪館など各国都市のパビリオンが楽しめる。
カオリコさんは、その大阪館近くのフードコート「創意大厨房」内にある
カレー専門店「金吉兆」で店長を任されている。
客の声聞き改善

 日本では大阪で歯科衛生士として働いていたが、
店のオーナーから「是非万博で働いてみないか」と声をかけられ、この春上海にやってきた。
「中国の人に、もっと日本のカレーを知って欲しい」という思いで日々奮闘中だ。
 中国人のお客さんからは「値段が高い」、「米の量が少ない」など、日々いろいろな意見が寄せられる。
そうした声に対し、カオリコさんはすぐに対応している。
ご飯のおかわりを無料にし、食後のアイスを1本サービスすることにした。
こういうちょっとした気配りが、世界中のお客さんから親しまれている。
満足して帰る外国人のお客さんからもらう「アリガト」の一言が、一服の清涼剤となる。

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予想外のお客さんも

 それでも予想外のこともある。
「ポークカレー」(48元)を3人で1人前だけ頼んで、何回もご飯をお代わりするお客さんが現れたのだ。
異文化の中で戸惑うこともあるが、逆に学ぶことも多いという。
 中国人スタッフとともに日々汗を流すカオリコさん。
「仲間と万博の閉幕までがんばっていきたい」と胸を張った。

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~上海ジャピオン8月13日号より

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