上海で和室に茶釜
決して敷居は高くない
「今までは点心作りのように中国らしい習い事を習っていたんですが、
帰国後に日本の生活につながることもしてみたいと思ったので、やってみることにしました」
と語るEMIKOさん。
以前通っていたフラワーアレンジの教室で、たまたま大塚先生に出会ったという。
教室は古北にあるマンションの一室。
明るく清潔な畳部屋が用意され、その一角にはずっしりとした金属製の茶釜から、
柔らかな湯気が立っていた。
「茶道と聞くと堅苦しいものと思われがちですが、必ずしもそうではないんです。
きちんとした作法を知った上で、楽しんでもらいたいですね」と語る大塚先生。
そんな話を聞いて、少し緊張気味だったEMIKOさんの表情も、ほっとほころんだようだ。
作法学び動きに品格
茶の心に触れる
体験授業では、お茶室に入って和菓子とお茶を頂くまでの作法を学ぶ。
「懐紙を横に置いて、扇子は後ろに。そうそう、洋服を整えて居住まいを正して…」
と、一つひとつの動作を丁寧に確かめながら教わる。
初めは動きが硬かったEMIKOさんだが、慣れてくると背筋がしゃんと伸び、
正座している姿から品のある美しさを感じさせた。
お茶を飲み終えると、茶道について先生がざっくばらんにトーク。
「例えばお茶碗ひとつにも、おもてなしの心を込めるのが茶道なんですね」
と、茶の湯の精神を垣間見れる。
体験を終えたEMIKOさんは、
「分かりやすく指導して頂いて、知らない世界に触れられて楽しかったです」と満足そうだった。
和と美しい暮らし
住所:栄華東道ローマガーデンD1503室
TEL:139-1731-5572
営業時間:火曜13時~18時、木曜10時~18時、土曜13時~16時(そのほかの時間は応相談)
予算:1カ月3回で400元(翌月に振り替えも可)※表千家の御免状も申請可
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~上海ジャピオン9月10日号より