解説
イタリア文学最大の詩人といわれ、
名作『神曲』を著したダンテ。
同作の背景には、
自身のイタリアでの政争や追放、
そして永遠の淑女ベアトリーチェへの
愛の存在が大きい。
そんな『神曲』からの一句だが、
注意したいのは「説去」の「去」。
ここでは動詞の「去(行く)」ではなく、
「~し続ける」という動作の継続を表す
補語として使われている。
また、「上去(上がる)」や
「下去(下がる)」のように、
前に方向を表す語句が来る場合は、
方向を表す補語としての役割もある。
?~上海ジャピオン03月16日号