老師のイントロ読書~『莎菲女士的日記』

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オススメポイント

同作は、主人公・莎菲が日記を綴るという形で書かれた小説です。1920年代初め、当時の保守的な社会で生きる若者たちの生活の様子が描かれています。その中で莎菲は、周囲の反発を恐れずに自分の道を突き進みます。

私は、彼女の勇敢で、純粋に愛を追い求める姿や、また年相応の女性らしく葛藤や矛盾を抱える様子に、とても惹き付けられました。〝周りの人に、本当の自分を理解してほしい〟という彼女の願いが胸を打ちます。

当時からすでに、女性の権利の重要性を主張してきた丁玲が綴る、不朽の名作です。

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一途に真実の愛を求めた少女の日記

1920年代の中国は、封建的な思想が主流で、自由な恋愛をすることもままならない社会でした。しかしその中で莎菲は、自由に恋をし自分らしく生きることを望みました。ある時は華僑の凌吉士に一目惚れし、またある時は自分の感情を隠さず、嫌いな男性を突き放します。当時の常識や先入観に立ち向かいながら、真実の愛を求めて葛藤するのですが…。

自分らしさと愛を求めた女性の生き様を、日記形式で綴ります。

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~上海ジャピオン2014年8月1日号

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