カピパラ親子の ススメ! おけいこ 第028回「季風二胡教室」

 

歴史薫る古鎮で奏でる 二胡が結ぶ交流の輪

気温40度を超える猛暑の中、上海教室の仲間と共に、蘇州・木渎古鎮の茶館で行われた合同発表会に参加してきました。石畳の小道や水辺の風景が残る古鎮の舞台は、まるで時が止まったかのように静かで、そこに二胡の音を響かせると思うと胸が高鳴ります。

普段は個別レッスンが中心ですが、この日は上海と蘇州の生徒が一堂に会する特別な日。発表会のテーマは「楽しむこと、良い思い出を作ること」。上海から駆けつけた生徒さん、蘇州で熱心に学ぶ仲間たちが顔を合わせ、和やかな空気に。自己紹介を交わすうちに自然と打ち解け、「同じ曲を練習してるんですね!」「そのフレーズのコツ教えてください」と笑顔で話が弾みました。

季風二胡教室の創設者・張継鋒先生は、日本語も堪能で、生徒一人ひとりに寄り添いながら指導してくれます。今回も「緊張しても大丈夫、仲間と音を合わせれば自然に流れに乗れますよ」と声をかけてくださり、その言葉にずいぶん救われました。

演奏曲は『良宵』と『賽馬』。特に『賽馬』は躍動感のある名曲で、弓を動かすたびに茶館の空気が熱を帯びていくようでした。仲間と音を重ねる楽しさを初めて実感し、最後の音が消えた瞬間に湧き上がった拍手は、今も耳に残っています。

発表会の最後には、張先生自ら『江南春色』を披露。深みのある音色と繊細な表現に圧倒され、「もっと上手くなりたい」と心から思いました。先生の存在は、私たちにとって道しるべそのものです。

会の最後には抽選会や記念撮影もあり、笑顔と拍手に包まれた一日。音楽を通して新しい友人もでき、発表会は単なる練習の成果発表を超えた、心に残る交流の場となりました。これからも先生や仲間と一緒に、二胡を通じて新しい自分を見つけていきたいです。

 

 

 

季風二胡教室

住所 栄華西道39弄金鹿公寓8号A室

TEL 135-2440-1548(日本語可)

HP: www.shniko.com

予算 「初心者コース」(280元/30分)、「短期コース」(5800元/6回)など

 

 

 

~上海ジャピオン2025919日号

 

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