テレビの演奏に釘付け
虹色の音色を自分でも
「実咲はテレビでオーケストラの映像が流れると、なぜか必ずバイオリンに釘付けになるんですよ」
と、実咲ちゃんのお母さん。
さらにある番組で、音を色で表す測定器がバイオリンの音を虹色で表現したのを見て、
自分も弾きたいと懇願するようになった。
そんなに好きなら弾かせてみようと、まずは体験に訪れたのが、古北の「青木バイオリン」教室だ。
生徒は半数以上が子どもで、京都出身の青木先生が、関西弁で授業をビシバシ進めていく。
子どもの頃からバイオリンに親しんできた青木先生は、講師としてだけでなくバイオリニストとしても活躍中だ。
「ほな、やろか」。
馴染みのない関西弁に若干戸惑いつつ、実咲ちゃんとバイオリンとの初対面が始まった。
レッスンは関西弁で
子どもと対等に
と言っても、いきなり虹色の音色を奏でられるわけはない。
まずはバイオリンの持ち方から。
基本をキッチリ押さえなければ、上達は見込めないのだ。
「手の位置がズレたな。もっかいやろか」。
青木先生は初めてだからといって、甘やかしたり適当に済ませたりはしない。
その成果か、実咲ちゃんは短い体験レッスンでも、とりあえず音を出すことに成功できた。
「子どもやから言うて、子ども扱いしたらだめなんですよ。同じ人間同士、対等に接しないと」。
確かに、青木先生の授業は一見厳しく見える。
しかし、子どもにはその接し方が伝わるのだろう。
実咲ちゃんも、「また先生と弾きたい」とポツリ。
青木先生のファンが、どうやらまた1人増えたようだ。
青木バイオリン
TEL:136-7187-5974
住所:水城南路51弄鑽石公寓7号403室
営業時間:14時~21時
メール:
aoki1959@hotmail.com
予算:
小学生未満は月280元(週1回、20分)、小学生以上~月560元(週1回、40分)
※ジャピオンを見たで最初の1カ月半額
~上海ジャピオン6月18日号より