じゃあ、どうすればいいの？
先生、教えてください！　

料理を作っている時、うっかり鍋やヤカンをひっくり返して熱湯をかぶってしまった。
そんな経験はありませんか？
　やけどをしてしまったら、まず水道水を流しっぱなしにして、１秒でも早く、やけど部分を冷やします。
この処置は、やけどの進行を防ぎ、痛みを和らげるのに有効です。
理想としては、痛みが軽くなり熱感がなくなるまでの20～30分間はとにかく常温の水で冷やしましょう。
この時、水圧が強すぎると、やけど部分を傷つけてしまうので要注意。
また、氷やアイスパックなど患部を冷やすのはＮＧです！
　これだと冷えすぎてしまい、かえって悪化することがあります。
　しばらくして、やけど部分に水ぶくれができてきたら、清潔なガーゼや布で患部を覆い、すぐに外科のある病院へ。
つい、やってしまいそうな水ぶくれを破ったり、ナンコウや消毒液を塗る行為はＮＧです。
病院での処置が非常にやりにくくなるばかりか、不衛生な、器具や手で扱うと、細菌感染の誘因となってしまします。
冷却後は専門家に任せましょう。

　やけどによるケガは大人よりも子どもの方が圧倒的に多いのが現状です。
さらに子どもの場合、皮膚も薄いので、重い症状になる傾向があります。
　軽度のやけどであれば、やけど跡はほとんど残りません。
ですが、処置を誤ると本来残らないはずの跡が残ることもあります。
そのような場合には、ビタミンＣを多く摂取することでコラーゲンを生成し、色素沈着を和らげることができ、やけど跡を早く綺麗に治癒することができますよ。

■今週のドクター
上海国賓クリニック
史亜州先生

※本記事は、あくまで処置に過ぎず、ケガの完治を確定するものではありません。

～上海ジャピオン７月１０日号より