お腹にやさしい春の薬膳粥
――便秘で長年悩んでいます。便秘薬に頼らず、腸にやさしい食べ物で症状を和らげることはできますか。
先生 「日脾胃(胃腸などの消化器官)」の冷えが原因で便秘になってしまっている人が多く見られます。これを機に「中華粥」を食べて身体を調整してみませんか。
――ぜひ取り組んでみたいと思います!
先生 中国では、便秘は「脾臓」と密接に関係していると言われています。その大切な脾臓を温め養生する中華粥を今日は紹介しますね。まずはモチ米。胃にやさしく、胃の粘膜を保護してくれます。白米より糖分が低いのもうれしいですね。ヤマイモは食物繊維が豊富で、消化促進効果が高いです。「意仁(ハトムギ)」には利尿作用があり、「桂圓(リュウガン)」には精神安定、造血作用があります。
――どの食材も本当に身体によさそうですね!作り方も教えて頂けますか。
先生 モチ米100㌘を水4カップと一緒に煮て、沸騰したら、一晩つけたハトムギとヤマイモ、リュウガンをそれぞれ50㌘加え、弱火で約45~60分煮てください。最後に適量の氷砂糖を入れれば完成です。消化がよく、内側から身体が温まり、便通の改善が期待できますよ。ただし、妊婦さんはハトムギを控えましょう。
~上海ジャピオン2017年4月14日発行号