考える男マートンと哲学の小部屋(トイレ)~Grand Taj(印度宮廷美食)

万聖節の仮装の悩み
私は考える男マートン。
今日は、
友人と古北路のインド料理店へ来ている。
料理を楽しみながら雑談するうちに、
友人が参加する
ハロウィンパーティーの話になった。
仮装が決まらないというので、
偉大な哲学者であり、
最古の哲学者として知られる、
タレスの仮装をすすめてみたが、
面白みがないと却下された。
とは言え、吸血鬼やゾンビなど、
有名なモンスターは、
他人と被りそうで嫌だとか。
仕方がないヤツだ。
では、小部屋(トイレ)で
最高の案を考えてきてやろう。
行ってくる。

衣装は哲学的融合で
直立した大きな石。
その上には板状の石が乗り、
さらに、
石製の洗面ボールが置かれている。
この不思議なバランスを保つ石たち…
イギリスの巨石群遺跡
「ストーンヘンジ」が思い出される。
伝説の魔術師・マーリンが
魔法で造ったという伝承のある遺跡だ。
彼は魔物と人のハーフで、
強力な魔力を持つ…
待てよ、ハーフか。
なるほど。
要素の掛け合わせで、
最高のモノができるのだな。
タレス、吸血鬼、ゾンビ…
これらを哲学的に合わせると、
ゾンビ化して血を吸うタレスとなる!
被る可能性もゼロ、最高の仮装だ。
友人も気に入るに違いない。
ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。

~上海ジャピオン2012年10月26日号

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