考える男マートンと哲学の小部屋(トイレ)~外灘3号

金欠マートン
私は考える男マートン。
最近、外食が続き、
いつの間にやら預金残高が
ピンチになっていた。
そんな時こそ、
世俗のことは忘れて哲学すべきだ、
と朝から散歩を始め、
外灘までやって来た。
今は夜の19時。
今まで何も食べておらず、
腹が減った。
ちょうどあそこに、
外灘を一望できるバーがあったな…と、
ビルを上がったはいいが、
節約のため、財布を家に置いてきたのを
忘れていた。
…小部屋(トイレ)だけでも拝んでいこう。

リッチなトイレ
コンクリートの壁に、
金属製の個室ドアと手洗い台。
ドアには、1~5までの数字が
順に振られている。
これは、古代中国に端を発する
自然哲学の思想「五行思想」
を表しているのでは?
となると…
この空間のなんとリッチなことか。
五行思想では、
万物は「木・火・土・金・水」
の元素から成り立つという。
その中で、金と水は相性のよい
「相生」の関係にある。
後にこれを発展させた
いくつかの思想では、
金と水は、金回りや蓄財を表す
要素ともなっている。
つまり、この水洗の水、
個室ドアの金属は、
すべて〝金〟に結び付くのだ!
そうとわかれば、しばらくここで哲学し、
御利益にあずかろう。
ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。

~上海ジャピオン2012年11月23日号

 

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