考える男マートンと哲学の小部屋(トイレ)~宝船景観餐庁

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マートン披露宴へ

私は考える男マートン。今日は友人の披露宴に参加するため、普陀区のレストランまで来ている。ここは豪華客船をテーマにしており、まるで船内のようにデザインされたホールにて、料理を楽しめる。

おっ、新郎がやって来た、めでたいな。ん? 何やら顔が疲れているが大丈夫か? 何々、イベント疲れはもちろんあるが、何よりも資金繰りが大変だったと。式に披露宴、新婚旅行。新居の準備も不十分なのに、もう資金が底をつきそうだとな。…ふむ、残念ながら、私も金に縁はないので、カンパはできそうにもないが、何か手助けはできないものか。よし、小部屋(トイレ)に行って考えてくる。

貝殻と貨幣の哲学

壁には貝殻が多数貼り付けられ、照明も貝殻の形をしている。海の趣たっぷりな貝殻尽くしだ。そう言えば、古代中国では貝殻を貨幣として利用していたと聞く。物の価値は時代とともに移り変わっていくもの。現在我々がありがたがっている紙幣も、数世紀後にはただの紙切れとなっているかもしれんな。

そう考えると、ただの紙に執着するのも馬鹿らしい。よし、友人には未来に生きろとアドバイスしよう。ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。

~上海ジャピオン2013年12月13日号

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