上海市都市農村建設・交通委員会は1月19日(月)、2014年の市の交通状況をまとめた報告書「2014年上海総合交通運行年報」を発表。昨年は交通需給の不均衡、交通ラッシュ時間の拡大、交通渋滞の常態化が目立ったと述べた。
同報告書によると、昨年の市中心部都市道路の総距離は約4865㌔で、2010年の上海万博開催時に比べわずか3%増。しかしながら、自家用車の保有台数は増加の一途を辿っており、昨年末時点での上海ナンバーを装着した車両が13年同期比7・2%増の約304万台だったことから、同委員会は道路の建設が車両数、交通量の増加に間に合っていないことを指摘。また、市郊外や他地域の車両数も13年同期比16%増の9万台で、今年の交通状況はさらに悪化すると推測している。
一方、市軌道交通は20日(火)、16号線の通勤ラッシュにおける混雑を受け、同線各車両扉付近の座席を8席ずつ撤去。また3両から6両編成に変えたことで、混雑緩和を図る。(1月21日)
~上海ジャピオン2015年1月30日号