アルツハイマーの新薬を承認 中国で世界に先駆け販売へ

中国国家薬品監督管理局は11月2日(土)、上海市にある上海緑谷製薬有限公司などが開発したアルツハイマー病の新薬「九期一(GV―971)」を条件付きで承認。12月29日(日)までに国内で販売を開始することがわかった。

この薬は軽・中度のアルツハイマー患者が対象で、認知機能の改善効果がある、約20年ぶりに開発されたアルツハイマー治療の新薬。中国科学院上海薬物研究所率いる研究チームが約22年掛け、30億元を投じて製薬に成功した。アルツハイマー病は約100年前に発見されたが、これまでに世界で用いられた臨床治療薬はたった5種類。そして、どれもあまり効果が得られていなかった。

この薬の価格は未定だが、現在国内でアルツハイマー病に用いられている薬の費用は毎月1500元ほどで、これよりやや高くなる見込み。中国医療保険の適用対象になる可能性もある。

(写真は東方ネットより)

~上海ジャピオン2019年11月8日発行号

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