食道をゆく 第43回 亀苓膏

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グイリンガオ
亀苓膏
~広西チワン族自治区梧州市~

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仙草の真っ黒い色が特徴的な亀ゼリー。1個10元程度

日本でもおなじみ亀ゼリー
全滅の危機を救った妙薬

 「亀苓膏」は、日本でも「亀ゼリー」としておなじみのデザートだ。
この亀ゼリーはその名の通り、亀の甲羅を粉末にしたものを使用して作られている。
仙草などの生薬も入っており、拝毒効果があるとのことで、女性にも人気が高い。
では一体いつから食べられるようになったのか? 
中国の長い歴史をひも解いてみよう。
 今から約1800年ほど遡ると、中国は三国時代真っ只中。
このころ、南方の諸郡では、豪族・孟獲(もうかく)による反乱が起こっていた。
そこで蜀漢の宰相であった諸葛孔明は、自ら兵を率いて征伐に赴いた。
古典小説『三国志演義』では、ちょうど「七擒孟獲(しちきんもうかく)」という回の話にあたる。

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市内から東南へ5km離れた位置にある、国家級の森林公園・太平獅山国家森林公園

 孔明はこの時、今の梧州市にあたる蒼梧(そうご)郡に駐屯していた。
ところが、南征に向った兵士たちは多くが北方出身の者で、南方の気候が合わず体調を壊す者が続出。
激しい嘔吐や下痢が続き、戦力に深刻な影響が出てしまったのだ。
 焦った孔明は、慌てて地元の人々に何か良い治療法はないかと尋ねた。
すると地元の者は、兵士たちの体調不良は高温多湿の気候が原因だろうと考え、
地元の特産物である亀や「土茯苓(どぶくりょう)」という薬草などが、
解熱効果があって良いのではないかと答えた。
 そこで孔明はそれらを煮詰め、兵士たちに配り与えたところ、彼らは瞬く間に全快。
こうして孔明たちは、無事戦いに勝利することができたのだ。
これが今の亀ゼリーの元となる。
 孔明軍の窮地を救った亀ゼリー。
南方旅行で体調を壊した際には、是非一口食べてみよう。

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【アクセス】
上海虹橋空港から広西チワン族自治区の首府・南寧まで飛行機で約2時間半。
南寧から列車に乗り替え、空調快速で約6時間、硬座65元~

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~上海ジャピオン10月22日号より

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