不思議な自然と水上コテージでフランスパンを!
映画『天国に一番近い島』で、印象的な満天の星空を見たと語る友人の言葉に引かれ、02年12月、南太平洋に浮ぶ楽園ニューカレドニアを旅してきた。家族3人で味わうフランステイストのヴァカンスだ。
国際線の発着する本島には熱帯雨林に覆われた1000メートル級の山がそびえる自然公園がいくつもある。周囲には、映画の舞台となったウベア島、「海の宝石箱」と称えられるイル・デ・パン島などの島々が点在する。初めに私たちを驚かせたのは飛行機の窓から見えた真っ赤な大地だった。聞けば、その正体は埋蔵量世界一のニッケルだとか。さらに、クリスマスの頃だったので、フランボワイアンの赤い花が街中に咲き誇り、その中を「プチトラム」という白い電車に乗って観光した。
初日は本島のクエンドビーチにある水上コテージに宿泊。
目の前にあるビーチで遊んだ後は、ジャグジー付きのテラスから娘と一緒にカヌーを漕いで海へ出た。ここのテラスで食べたフランスパンのサンドイッチは最高だった。さすがフランス領だけあり、食事は本当に美味しい。
2日目は、日本人のオーナーが建てたというウベア島のビィラへ。室内から、沈む夕日が海と真っ白な砂浜を赤く染めるのが見えた。夕食の後、浜辺を散歩し、話に聞いた“満天の星空”に出会えた。吸い込まれそうな天の川が夜空一面に展開され、3人とも茫然と眺めていた。3日目はエメラルドの海に架かる「ムリ橋」を訪れた。途中には神聖な場所とされ、遊泳禁止の湾もある。景色に見とれているうちに、時の経つのを忘れてしまう。
4日目はイル・デ・パン島に向かった。空から見下ろすと、蒼い海の中に見える島々が宝石のようだ。天然のプール「ピッシンヌ・ナチュレル」には、ホテルからカヌーでも行けるし、川をばしゃばしゃ歩いても行くこともできる。時間があるなら、ここでランチを取り、残ったパンを魚にあげながら、シュノーケルで楽しんでほしい。小さな子供でも問題ないし、信じられないほど、魚が寄ってくる。
天然のプール「ピッシンヌ・ナチュレル」には、ホテルからカヌーでも行けるし、川をばしゃばしゃ歩いても行くこともできる。時間があるなら、ここでランチを取り、残ったパンを魚にあげながら、シュノーケルで楽しんでほしい。小さな子供でも問題ないし、信じられないほど、魚が寄ってくる。
ニューカレドニアは美しいビーチなどがたくさんあり、見どころも多い。しかし、交通の不便なスポットや子供を連れではちょっと心配な部分もあった。こんな時は、出発前にホテルの日本人スタッフに連絡を取り、タクシーの手配をしておくと良い。高級ホテルに滞在する時には、こうしたサービスを活用して現地での情報を得るのも旅のコツだ。次回は世界遺産、黄山へ。
上海からのアクセス
チケット手配なら…
上海高越商務服務有限公司
上海-ニューカレドニア
・シドニー経由
往復 約9750元(税込み)
・成田経由
往復 約10100元(税込み)
TEL: 6247-8277(徐、杉野)
info@jtg-exp.com
ニューカレドニアの情報集めなら…
ニューカレドニア観光局
http://www.newcaledonia.jp/index2.html
現地の観光スポット、ホテル、グルメ、プレイスポット、現地ツアー取り扱い会社の紹介など、豊富な情報が満載。
『天国に一番近い島』
作家・森村桂が、1964年にニューカレドニアを単身旅行したときの体験をもとに描いたベストセラー小説。この小説によって、それまで日本人にとってほとんど無名であったニューカレドニアの名は一躍有名になった。1984年に大林宣彦監督、原田知世主演で映画化されている。
ニューカレドニア基本情報
首都: ヌメア
公用語: フランス語
人口: 約21万人
通過: パシフィックフラン(CFP)
※1円=約1.15CFP
物価: 日本とほぼ同じ。Ex.フランスパン1バゲット約70円、ビール1缶約120円、タクシー初乗り約580円など
8月の平均気温: 約20度
時差: 上海よりプラス3時間
神戸真理
元旅行会社勤務、一般旅行業務取扱主任者取得。子ども連れ、1人旅などで世界7大陸を旅する。自然、世界遺産、リゾート好き。’04春から小学校の娘と共に太太として上海へ。これまでの旅の思い出を隔週で紹介する。
旅の詳細、感想などは個人アドレスへ
maritabi@mail.goo.ne.jp
個人の旅行ネットアルバム(上海からの旅を紹介)
http://4travel.jp/traveler/mizube/album/
~上海ジャピオン8月4日発行号より