出没! ドラ街ック上海in 浦東街歩き

世界最大規模の家具店無料送迎バスでラクラク

今や世界最大の家具店として知られるIKEA。
中国国内で記念すべき10店目の「IKEA北蔡店」は、
6月末にオープンしたばかりだが、なんと世界第2位、
アジア最大の売り場面積なのだ!
シンプルでオシャレな家具、
店内に設置された〝オール・イケア〟のルーム・ディスプレイ、
コンパクトなパッケージで運搬もラクラク、おまけに手頃!
すでに知名度も高く、週末ともなればさぞかし混雑しているだろう…と
思いつつ足を運んだが、意外にも入口付近は人影がパラパラと見られる程度。
店内構造は徐匯店と同じで、買い物客は長く続くエスカレーターを上り、
店内をぐるりと回って下りてくるシステム。
とにかくその広さに圧倒されるが、混雑を回避するため動線を広く取り、
展示もゆったりとしている。
さらに、お腹が空いた、このエリアには興味が無いなど、
買い物から離脱したい人には、途中で抜ける近道も!
店内のレストランはおよそ800席と、探せば席は必ずある、という程。
大きなバッグは壁のフック、
カートもテーブル脇にスペースがちゃんと用意されている。
ただ会計を終えて外に出ても、タクシーが来ない。
徐匯店では連なって来るのに~と思っていると、
タクシーを待つ列を整備するスタッフが、
軌道交通「龍陽路」駅か「高科西路」駅行きの無料送迎バスがあることを
教えてくれた。
バスは1時間に2本あるので、入店前に時間を確認しておくのがオススメ。

フィルムから3Dまでレアな映像も一挙展示

2号線「広蘭路」駅を出るとそこは、
ハイテク・デジタル工場が密集する張江ハイテクパーク。
その一画に昨年、中国初の「アニメ&マンガバレー」がオープン。
今や、小学校などの体験学習の人気スポットとなっており、
子どもの集団とよく遭遇する。
建物は3層構造で、
1階が「マンガ館」・「動画館」・「動漫発展館」、
2階が「動漫体験館」になっている。
1階では、国内外のマンガ・アニメの始まりを知ることができる。
かつての中国風刺漫画や、水墨画、切り絵とその巨匠たちの経歴になどは、
子どもたちはあまり興味を示さないかもしれないが、
その先の動画展示は足が止まること必至だ。
ここではなんと、
カナダの実験アニメ作家・ノーマン・マクラレンの初期レア作品が
上映されているのだ。
フィルムに直接絵を描いたり、
写真をコマ撮りして200もの国際賞を受賞したマクラレンの
奇抜で幻想的な作品を鑑賞…。
こんなマニアヨダレモノの場所、アジアでは唯一無二かも?
さらに2階へ上がると、
デジタル化が進んだディズニーやピクサーなど、
現代アニメ・CGエリアになる。
アニメのキャラに自分の顔を入れてパソコンで作画するコーナーや、
粘土でフィギュア制作が体験できるコーナーもあり、
オンラインゲームコーナーと共に賑わっている。
また、館内あちこちにアメコミのヒーローの実物大フィギュアも設置され、
子どもたちも一気にテンションが上がりそうだ。

スケート場でクールダウン上着の携帯を忘れずに

上海の夏もいよいよ本格的な暑さを迎え、
湿気も気温もウンザリ…そんな時にはココ、
旧上海世博文化中心、現メルセデス・ベンツ・アリーナがオススメ。
ミュージシャンのコンサート会場とばかり思っていたら、
なんと地下にひっそりとアイススケート場がオープンしていたのだ。
アリーナに入り、エスカレーターで地下1階に降りると、
それなりに涼しい空気が流れてはくるものの人気はなく、
「本当にスケート場があるの?」と半信半疑。
ともかく受付で利用料70元を支払い、
レシートを左奥のカウンターに出してスケート靴を借りる。
サイズの単位は中国基準なので、24㌢なら38、26センチなら42などと頼もう。
嬉しいことに、靴下も新品を貸し出してくれるので、サンダルで行っても大丈夫だ。
他にもサポーターや手袋、ヘルメットを借りられる。
準備ができたらいざ、リンクへ! 
ドアを開けると急激なクールダウン…寒い。
周りには半袖やショートパンツ姿の人もチラホラ見られるが、
大部分の人は最低でもパーカーを着用している。
スケート靴でもそれなりに立つことはできるものだが、
不安な人には歩行器風の器具の貸し出しもあるので安心だ。
2時間毎に30分間の休憩を兼ねたリンク整備タイムがあるので、
リンク外のカフェやスナックで一休みしたい。
ハマった人は、回数券を買ったり、
スケートクラス(100元~)に参加したりして、さらなる上達に励もう。

国内最大規模の図書館毎週末は映画を無料で上映

昨年10月、浦東文化公園内にオープンした、巨大な図書館。
蔵書数200万冊、閲覧席3000席、総面積約6万平方㍍と、
国内でも最大規模の市民図書館だ。
建物の中に入ると、1階から6階まで吹き抜けとなっており、
図書館特有の圧迫感がなく、空調もバッチリクール!
日本語書籍は置いていないが、英語書籍はそこそこ、絵本や雑誌、芸術書など、
中国語がわからない人でも楽しめる豊富なラインナップだ。
もちろん中国語で読みたい人にも、古典に小説、経済、哲学と何でもござれ。
閲覧は自由だが、
貸出には1階カウンターに身分証を持参して80元のデポジットを支払い、
「外借読者証」を作らなければならない。
また、6階のオーディオ・スペースでは、国内外の映画や紀行物、
テレビドラマにドキュメンタリーと、ありとあらゆるDVDが置かれ、
閲覧スペースが設けられている。
貸出期間は、書籍が1度に5冊までで28日間、
DVDやCDは5枚までで14日間の期限あり。
そしてなんと1階奥にはシアターが併設され、
毎週土日にはドキュメンタリーや京劇、劇映画作品の無料上映もあるのだ。
大抵はお昼と午後の2回上映で、
朝9時の開館と同時に整理券を配布するので早めにもらっておこう。
館内は隅々まで清掃が行き届き、司書スタッフはもちろんのこと、
ボランティアスタッフも、対応がスピーディーだ。
ゆったりした雰囲気の中、心ゆくまで読書タイムを堪能しよう。

中国初! 海水ろ過装置クリーンな海で泳ごう

浦東を真っ二つに横断する、川楊河の河口にある「三甲港海濱楽園」。
浦東空港から目と鼻の先で、2号線「遠東大道」駅もそこそこ近く、
車なしでも行けそうな近場にきれいなビーチがあるとは夢にも思うまい!
地元民にはローカル海水浴場として知られていたが、
今年5月に大幅に生まれ変わった。
広さはおよそ1万平方㍍に及び、海水をろ過する装置を設置して、
コバルトブルーの澄んだ海を実現している。
ネットの衛星写真で見てみると、はっきりと海の色が確認可能だ。
ここの特徴は、レンタルアイテムの充実。
ビーチパラソル(50元)やデッキチェア(20元)はもちろんのこと、
テント(198元)にBBQセット(80~120元)、
遊び道具もフロートチェア(5元)など、水着さえ持てば何もいらないほど。
さらに、1人30元を支払えば、
〝冒険王〟なるウォータースライダーなどのアスレチックに参加することもできる。
目一杯遊んだ後は、砂風呂(20元)で疲れを癒すも良し。
また、トルコの「ドクターフィッシュ」(30元)と呼ばれる魚のスパもあり、
水槽に足を浸すと角質を食べてツルツルにしてくれる。
子どもはモチロン、大人も童心に帰って夢中に遊べること必至のスポットだ。

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~上海ジャピオン7月22日号

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