ジャピオン編集部員が学ぶ「+αの外国語」

ジャピオン海外進出!?
ドイツへの妄想膨らむ
最近、社内に広がるジャピオン中国国外進出の噂…
実は私、心当たりがあるんです。
先週、社長がドイツ経済(!)についてスピーチしてた時、
足元を見たらなんと、スニーカーがドイツブランドのPUMA(プーマ)だったんです!
話す内容から足先までこんなにドイツ推しだなんて、もうドイツ進出間違いなしですよ!
ドイツといえば、公用語のドイツ語は複雑な文法で、習得が難しいことで有名。
だけど、実はEU内では使用人口が1、2位を争うほど多く、中欧、東欧ではドイツ語が通じる国が多いんですって。
ヨーロッパのど真ん中にあって交通の便も良いし、旅行好きには嬉しい限り。
もし私がドイツ支社勤務になったら、どこに行こうかなぁ~♪
…とは言っても、赴任後すぐはあまりドイツ語を理解できないだろうな…
とりあえず「日本のフリーペーパーはどこにありますか?」を覚えておけば、生活情報には困らないかな。
ドイツ暮らしに慣れたら、ぜ~ったい行きたいのが、
ディズニーランド・シンデレラ城のモデルになったという、ノイシュヴァンシュタイン城!
もしかしたら私も、ステキな王子様に「キミの瞳に乾杯」な~んて囁かれちゃうかもしれません!
聞き取れなかったらもったいなさすぎるんで、口説き文句もちゃんと覚えとかないと…って、つい暴走しちゃいまいした。
あんまりふざけてたら、超真面目なドイツ人先輩(イメージ)に怒られちゃうかも。
そんな時には「今のはジャパニーズジョークです」。コレでどっかんと笑いを取って、当面は乗り切ろうっと…。

凱旋門を駆け抜けろ
〝トレビラーン〟を満喫
こないだの全体ミーティングで、社長がパリマラソンについてスピーチをしてたんだ。
スポーツ系の話題なんて珍しいな、ひょっとして海外進出の話は本当で、行き先はフランスのパリか?
「マラソンで世界を駆ける」が夢のオレにとっちゃ、ありがたいチャンスだぜ。
パリマラソンと言えばパリの街を駆け抜ける、世界で5番目の規模をもつ大会さ。
考えるだけでパリを走っている気分だぜ。
空港に着いたら、マラソンコーチのドミニクさんが迎えに来てくれたぜ。
いきなり「ボンジュール(こんにちは)」なんて言われて戸惑ったけど、ドミニクさんがフランス語コーチもしてくれるとはありがたいな。
早速コース案内ってことで、まず連れて行ってくれたのが、パリのシャンゼリゼ通りにある凱旋門。
ここからスタートして、ルーブル美術館、ノートルダム寺院を抜け、エッフェル塔を仰ぎながら、セーヌ河を渡るんだ。
走ると、〝トレビラーン〟間違いなしなコースだぜ。
問題は言葉だな。
コーチ曰くフランス語の文法は英語と似てるけど、男性名詞と女性名詞があって、
それによって動詞や形容詞が変化するんだって言ってたな。
性は、あくまで名詞自体が持つもので、話し手の性別とは全く関係ないらしい。
あと、ワインで有名なボルドーを走るメドックマラソンは、途中でワインが振舞われるっていう、フランスらしいイベントなんだぜ。
TGV(高速鉄道)に乗って行ってみるか。
給水ポイントでは、オレはワインより水が欲しいなぁ…って言わないとな。

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ブラジルでキマリ!
空気の読めない僕
すごいんです、みなさん! ジャピオンもいよいよ海外進出ですよ!
こないだの全体会議で、社長が「これからは世界を視野に入れて動いていく」と。
それにトイレでばったり会ったときも「Ⅰよ、〝BRICS〟って知ってるか? 我々も乗り遅れてはいけないな、ハハハ」
っておっしゃったんです。
僕はピーンと来ましたよ。ジャピオンが次に向かうのは、ブラジルです!
なんてったって2014年のサッカーワールドカップ開催地ですからね。
ここはひとつ、社長へのアピールも兼ねてブラジルに乗り込んでみましょう!
さぁ、やって来たのはいいですが、僕ポルトガル語って喋れないんですよね。
でも確か、ローマ字発音でも通じるとか…。
とりあえず聞き込みです!
「おんで、お、ぱぺる、りぶれ、じゃぽねす、えすた?」、
「(知らねえよ!)」。
な、なんだか荒っぽい人に当たってしまいましたね。
「えう そう でぃべるてぃど で ねいまーる」、
「(何、本当か!)」。
おお、満面の笑み。ブラジルの人は感情表現が大きいですねえ。
「(俺はサッカーの応援家だ!)」。
オウエン家? 何ですか、それ?
「(いわゆる〝フーリガン〟ってやつだ!)」。
ひ、ひえぇ~、どーりで大っきな声…。
「(よし、今日は地元の試合があるから、俺と一緒に来い!)」。
ご、ごーいんですね…。
「?△■○!」、「×★□▲!」。
ら、乱闘に巻き込まれてしまいました~。何か使えるフレーズを…そうだ、普段から言われている
「えう なお ぽっそ せんてぃる あともすふぇら!」。
シーン…。社長、ブラジル進出はなかなか厳しいです(泣)。

親切すぎるイタリア人
ナンパには要注意?
この間、エレベーターで社長と乗り合わせた時のこと。
「昨日イタリア映画『ライフ・イズ・ビューティフル』を観たんだけど、あれは素晴らしいね~」。
ああ、あれは名作ですよね。
父の愛は元より、イタリアの町並みも美しいし、言葉の響きが物語を一層盛り上げるという。
「そうか、イタリアもいいな…」え、何その意味深な発言。
まさか、ローマジャピオン? ミラノ? ベネツィア?
ネッスン・プロブレマ(没問題)!
イタリアなら私、バックパック1人旅もしたことあるし、行かせてもらいますとも♪
そういえば、トリノには『コメヴァ』っていう日系フリペがあったけど、ほかの街はどうなのかな?
イタリア人ってすごく親切で、質問すると知らないことまで答えてくれるんだよね。
おかげであっちこっち振り回された記憶が…。
「ホントに知ってるの?」これは必須フレーズだわ。
取材先は、NYのリトル・イタリーにあるイタリアンレストランを舞台にした『ディナー・ラッシュ』に出てくるみたいな所がいいな~。
でも、イタリア映画『甘い生活』によれば、イタリア男はナンパ好きだから、取材の後にウッカリお酒でもとか言って〝ダスポルト(テイクアウト)〟されちゃわないように気を付けなきゃ。
助けを求めた警察官にも、肩を抱かれちゃったりする国なんだもんね。
「すいません、仕事があるんで!」ってちゃんとバッサリ斬ってやろう。
よし、最初の特集は世界3大国際映画祭の1つ、ベネツィア国際映画祭でキマリ!
早速企画書を書きつつ辞令を待つぞ~。

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韓国語でも〝カルビ〟
実益兼ねた買い物企画
僕みたいに社歴が長くなると、社長の思っていることなんてすぐ分かるんですよ。
最近やたら、「Oは韓国語できるんだっけ?」とか「韓国焼肉美味いよね」とか、韓国のことばかり言ってくるんで、
韓国に僕を送り込んで、ジャピオンを創刊させようと思っているに違いないですな。
世界的な〝韓流〟のビッグウェーブに、ジャピオンも乗るしかないってわけですよね、シャッチョさん!
社長の言うように、韓国語は昔かじりました。
プサン出身の先生に「最近、ごっつ忙しいねん」て感じのプサン語の挨拶フレーズ習って、ネタに使ってたなぁ。
まあ、今でも毎日欠かさず単語の勉強してますよ。
食事のときに、「カルビ・カルビ・カルビ…」と念仏のように唱えてます。
韓国行ったら夜はメクチュ(ビール)とカルビでマシッソヨ~(美味しい)。
いかんいかん。
もう、頭の中は韓国の美食で一杯だ。韓国行く前に、まずは上海で焼肉食べてくるざます。
美味い焼肉以外だと、韓国は、ブランド物から激安商品まで揃う買い物天国ですし、実益も兼ねて「ジャピネット武田のアラ10万Wショッピング」記事やるしかない!
ロボットアニメ・テコンVのプラモデルとか紹介しまくるぞ~。
でも金がかかりそうですな…。
給料や使える経費は増えないだろうし、取材費浮かすため、「給料は雀の涙なんで、安くして」って、店員のアジュンマ(おばさん)に泣きついてしのぐことにしますか…。

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~上海ジャピオン05月11日号

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