お洒落オフィスで働きたい!

オフィス環境は社員のモチベーションを大きく左右する。
そこで今週は、日本に比べてそれを重視するとされる欧米系や中国系のお洒落&ユニークオフィスをご紹介!

これぞ兵馬俑オフィス!?

VINYL GROUP


 「デスクと廊下が同じ高さ」と言われ、想像できるだろうか? しかし、外灘18号の「Bar Rouge」をはじめ数々の斬新なデザイン設計を手掛ける「VINYL GROUP」のオフィスは、文字通りデスクと廊下が同じ高さ。3段ほどのゆるやかな階段を降りて、自分の席につく仕組みだ。
 このデザインは兵馬俑をイメージして、自社で設計したもの。遊び心のあるデザイン、クリエイティブな発想には「心のゆとり」が必要ということで、階段の上を遊ぶスペース、下を仕事スペースと分類した。遊びスペースには、ビリヤード台やバーカウンター、レトロなフットボールゲームを配置し、スタッフは勤務時間中でも息抜きとして自由に遊べるようになっている。さらにオフィス内はみんな靴下や裸足。なので、訪問者は入口で靴を脱ぐか、専用の機械でがしゃりと靴にビニール袋を装着して中に入る。
 イギリスでも仕事経験を持つマレーシア人のリン氏は、「イギリスでは伝統的なものが好まれるのに対し、上海では新しいものをどんどん吸収しようという空気がある。実際スタッフもオフィス環境には満足しているし、そのせいか、仕事を辞める人も少ないよ(笑)」とフランクに話す。
 また、このユニークなデザインが話題を呼び、「週末にファッションショーを開催したい」との依頼が入ることもしばしば。そして実際、パソコンを片付け、こうした依頼に過去に何度も応えてきたというのだから驚きだ。

ロジカルで機能美

Steelcase


 企業に快適なオフィスを提案するオフィス家具のメーカーだけあって、自社オフィスは当然、その最先端を詰め込んだ構造になっている。
 オフィス1階は、移動・取り外しの容易なパネルシステムで区切った欧米に多いブース型を導入。そのパネルの壁部分は、ファブリックやホワイトボード、アクセサリーレールなど個人個人で利用しやすいようにアレンジすることもできる。
また、1人ひとりのスペースを広く取りオフィス全体で開放感を演出する。実際に働くスタッフも、「オフィスに合わせて人が動くのではなく、人に合わせてオフィスを動かす感覚」と満足そうに話す。
セールスマンはフリーアドレス制。各自が「モビー」と言われる移動式ワゴンを持ち、空いている席に座る。また、外出の多いセールスマンを敢えてオフィスの一番奥に配置。これは外出時や帰社時に他部署の前を通ることで声を掛け合う機会を増やし、社内コミュニケーションの活性化を図っている。

 なお、受付横にはカフェテリアもあり、お茶やコーヒー、さらにフルーツが無料。コーヒーはドイツ製のスチーム式メーカーを導入し、社内でも「美味しい」と評判だとか。2階には緑に囲まれたテラスがあり、気分転換に最適だ。

壁も足元もカラフル

Crocs


 カラフルでフィット感抜群のサンダルで一世を風靡しているクロックス。2007年末に完成した上海オフィスも企業理念「color your world」に基づいて、壁に赤・オレンジ・黄色・緑・青を大胆に配したカラフルな内装に仕上げている。
オフィス自体が船のような楕円形の造りをしているのも特徴。通路には過去に使用した巨大な看板なども配されている。また、ビルの2フロア分がオフィスになっており、中央に配された階段を通し、上下を行き来する。
 そしてもうひとつ面白いのが、スタッフのほとんどが自社のサンダルを履いてデスクに向かっていることだ。サンダルはスタッフ全員に無料で提供されており、取材時にも約80%のスタッフがこれを履いて仕事をしていた。これには、自社の製品を実際に履くことで愛着を持ってもらうと同時に、みんなが同じものを履くことで社内の一体感を高めて行こうという狙いもあるそうだ。

 また、デスクの周りには、バランスボールも置かれており、デスクワークに疲れた時はこれを使って自由にリラックスできる。中にはバランスボールに座って仕事をする人もちらほら見かけられた。

未来のために選んだ老房子

Soozar


 オーストラリア人のスージー氏が、上海で立ち上げたインテリア・ブランド。まだ見ぬ新しいデザインを創造し、それを「ポピュラー」に変えていく、というのが同社の考え。それを映すように、オフィスには商業地としては現在まだ未開の南外灘に佇む1920年代の老房子を選んだ。
万博開催地の対岸に位置するこの地が、将来商業地として「ポピュラー」になることを見越して――。
 老房子を改装したオフィスはスージー氏のデザイン。併設されているショールームは、当時のままの床や天窓の付いた梁むき出しの高い天井を利用する。当初は仕事スペースにも高く開放感のある天井を残していたが、天井が高すぎて温度調節が難しいという理由から、今年新たに天井を設けた。その分、ショールームとの間を曲線の美しい透明で大きな扉で区切り、開放感を保つ工夫がなされている。
 仕事スペースは、靴を脱いで上がるシステム。これはデザイナーにリラックスしてもらい、よりクリエイティブな仕事をしてもらおうという配慮から。実際スタッフからも「楽チン」と評判だ。
黄浦と万博開催地を同時の臨む窓辺は、スタッフたちのお気に入りスポット。「目の前の万博開催地の発展を見ながら、私たちも一緒に発展したい」とスージー氏は話す。

都会の「オアシス」

OASIS


 新天地エリア、淮海公園に隣接する3階建てのその建物は、「OASIS BOUTIQUE EXECUTIVE OFFICES」が主に、上海で仕事を始める欧米企業向けに提供しているレンタルオフィス。そこには、慣れない異国の地で仕事に励む欧米人を癒すデザインが随所に見て取れる。
 大小約25のオフィススペースを有する室内は、見知らぬ土地、慣れない習慣で生じるストレスが少なくなるようにと、自然を連想させる白と緑で統一。半透明の2重壁の内側に緑の竹林モチーフが配され、真っ白の壁と相まって、心安らぐデザインだ。
 また、新天地エリアというオフィスに絶好の場所の中でもさらに、緑の豊富な淮海公園に隣接する場所はリラックスを誘う。欧米では一般的にガーデンや公園など緑が比較的多いことから、窓の外の緑に癒されると利用者に好評だ。
 また各々のオフィススペース以外にも配慮は行き渡る。淮海公園を望む外階段踊り場のウッドデッキは、昼夜問わず息抜きに訪れる人で絶えない。1階のカフェバーにはソフトドリンクやワイン、ビールはもちろん、なんと酸素バーまで備え、立ち上げ業務に疲れたときはこれでリセット、という人も少なくないとか。

~上海ジャピオン10月17日発行号より

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