4人でハイポーズ
小麦色の肌は勲章
パンパカパ~ン! 上海ジャピオンフォトコンテストも第9回を迎えました。今回は、「プライスレスなチャイナ」のテーマのもと、70点近くの力作が寄せられました。どの作品も、そのひと時に寄せる想いは強く、感銘を受けるものばかりでしたね~。
そんな中、見事、最優秀賞に輝いたのは、北京市在住の鈴木ファミリーさんの「北京で真っ黒になるまで遊んだ夏休み!」です。小麦色に日焼けした子どもたちのこの満足そうな顔。夏休みを満喫していること間違いないですね。僕も子どもの頃、家族で行ったサマーキャンプを思い出しましたよ。あれは一生の宝ですね~。それにしても、初めての海外で過ごす夏休みは不安もあったと思います。でも、だからこそ、深まった家族の団結心と言えるかもしれませんね。家族愛が伝わる1枚です。
言葉なくして伝わる
子どもの素直な感情
続いて紹介するのは、優秀賞作品~! りんりんママさん作「JUMP!!」は、宙に浮いているような飛び込みの瞬間を正面から捕らえたベストショット。ゴーグル越しに覗くうれしそうな目つきと満面のスマイルは、今にも「楽し~っ!」の声が聞こえてきそうですね~。水着と水泳帽のピンクに、ブルーの浮き輪もナイスコンビネーション。さらに足の折れ具合に水しぶき、躍動感溢れる力作です。次は、人と犬との心温まるハートフルストーリーを切り取った、長谷川直子さん作「好朋友」。知り合いから頼まれ一時預かることになったパグ犬と、息子さんとの強い絆がひしひしと伝わる1枚ですね。同じ姿勢で頭をごっつんこ…、きっと頭を通して気持ちが伝わっているんだろうな。そういえば僕も親友が引っ越した日は、布団に包まってシクシク泣いたっけ。
日常でふと見つけた
リアルチャイナの景色
次は、佳作の紹介です。伊勢エビさんの「ミス敦煌」は、旅先で出会った少女の写真。壁にもたれ、控え目に目線を配るこの表情からは、神秘的な印象を受けますね。僕もその場にいたら、絵のモデルをお願いするかな。続いて、少しユニークなリヤカーを捕らえたsuzuhotaruさん作の「何でも人力!」。緩やかなブーメラン的形状とバランスが見事ですね。これはもはや中国雑技の域に達しています! 最後は、南洲不二さんの「夢の跡」。このアルミ缶が錆びたような建築物は、2009年に火災が発生した北京の中央電視台電視文化センター。晴れ渡った空の青さが、火災の痕跡をよりクリアにしていますね~。栄枯盛衰を経て、現在日々発展を続けている中国をそのまま映し出しているかのような、とても感慨深い作品です。
感情が溢れ出す1枚
現代中国の風情に陶酔
力作はまだまだ続きますよ~。岩井圭子さん作「はじめてのくやし泣き」は、サッカーの試合で涙を流す息子さんの姿。僕も運動会の前日に足を挫いて、選抜リレーに出られなくなり、トイレで泣きました。頑張った成果が出せない悔しさと言ったら…。次に、YASUさん作「五花海」。大自然が織りなすエメラルドブルーの湖が実にキレイ。この星に生まれたことに感謝します。最後に、モノクロでシックにキメてくれたktkrさん作の「保持と繁栄そして人」。雄大な湖にゆったりと浮かぶ木舟と、背景のビル群のコントラストから生まれる時のズレ感。現代の中国を如実に表す、メッセージ性のある作品ですね。
まだまだ紹介したいのですが、紙面に限りがあるので…。この度はたくさんのご応募、本当にありがとうございました~!
~上海ジャピオン2013年7月5日号