ヨーロピアンな佇まい
豊富なアイテム数から、上海のオシャレ女子の間でその名を知られる、レディースヴィンテージショップ「ロロ・ラブ・ヴィンテージ」。閑静な住宅街にある戸建の1階が店舗となる。
同店のオーナーは、自身もヴィンテージアイテムが大好きという中国人女性・ロロさん。ヨーロッパやアメリカの古着を中心に買い付け、1940年~80年代のレトロ感溢れるファッションアイテムをそろえる。特に50年代のラインは、ウエストがキュッと締まった、女性のボディラインを美しく見せるものが多く、女子度をアップさせるコーディネートにもってこい。そのほか、花柄ワンピースや小鳥のイラストが入った革靴など、キュートな品がたくさん! 心高まるショッピングタイムを満喫した後は、中庭の椅子に座って寛ぐのもいい。
ためらわず地下へ進め
アパートの地下1階にひっそりと佇む、レディースアイテムを専門に扱う「ディスコ・キティ・ヴィンテージ」。住所に該当する建物に入り、突き当りを左折、左手に少し怪しげな下り階段が見えたら、勇気を出して降りてみよう。
上海の音楽好きが集うレコード店「アップタウン・レコード・ストア」に併設するオシャレ空間。年代を感じさせるオールディーズな音楽を聴きながら、お気に入りの1点をゆっくり探せる。商品は日本や韓国から仕入れたもののほか、80年代生まれの上海っ子の、母親世代の洋服がそろう。非売品だが、我々にも懐かしいローラースケートや、ウサギのぬいぐるみなどもディスプレイされている。シューズ60元~、シャツ100元~、ワンピース150元~と値段が手頃なのもうれしい。
土日の午後のみオープン
虹口区の「北外灘芸術園」内に、土日だけオープンする隠れ家ショップ「フィン・アンティークス」がある。まるで博物館かアトリエに迷いこんだかのような雰囲気あるその佇まいは、ショッピングならずとも一見の価値あり。
ここは2012年8月、上海人の女性オーナーが開いた店。洋服やアクセサリーのほか、食器や花瓶、キャンドルスタンドを始めとする骨董品がそろう。これらの品はすべて、アメリカ人の骨董専門家が厳選して集めてきたもの。古着はイギリスを中心に、ヨーロッパやアメリカから仕入れている。高級ブランド品が多く、1点当たりの平均価格は2000元前後と高め。見ているだけでも楽しいが、ビビッと来る、運命の出会いをしてしまったなら、それは買うしかないだろう。
同級生と始めた古着屋
オシャレなショップが集まる巨鹿路で、緑色の看板がひと際目を引く「オールディーズ・ヴィンテージ」。中国香港に8年前にオープンし、2年前上海にも進出した。
今はもう出回っていないプレミア感が好きだ、と語る店長のブラッディさん。中学時代の同級生8人と一緒に始めたこの店は、古着に対する彼らの熱い情熱が込められている。アイテムは主にアメリカとシンガポールから仕入れているが、その中に「I LOVE YOKOHAMA」と書かれた、横浜市の公務員の制服と思われる上着があった。価格はTシャツで150元、上着で380~680元。そのほか、レザーアイテムにも力を入れており、革ジャンのオーダーメイドも受け付ける。古くて新しい最先端ファッションを楽しもう。
コレクター魂に火が付く
「1940年代の雰囲気が好きだ」と言うオールド・マイク氏が営むアンティーク雑貨店「ザ・コッテージ・ショップ」。店内には、古ぼけたテレビや時計、扇風機、薬が入っていた瓶などがディスプレイ販売されており、懐かしさを覚える。
インダストリアルデザインに目がないオーナーが、世界を飛び回り、お気に入りのヴィンテージアイテムを収集。オーナー自ら特にお気に入りなのは、50年代に使われていたスウェーデン製リュック。寝袋を掛けられるなど機能性にも優れ、バックパッカー旅行に重宝しそうだ。そのほか、フランスやアメリカで経験を積んだ若手デザイナーが手掛ける「アクセサリー」(80元~)も販売。店の隅々まで見渡し、お気に入りを見つけたい。
~上海ジャピオン2014年3月14日号