ノーゲームノーライフ

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音楽に乗って疾走せよ 目指せワールドレコード

最初に紹介するのは、環球港の3~4階にぶち抜きで建設された、次世代デジタルテーマパーク「JOYPOLIS(ジョイポリス)」。まだ行ったことはないという人のために、全20あるアトラクションの中から、まずは編集部のオススメをチョイスしてみよう。

押さえておきたいのは、4階中央にある「音遊飛車(ミュージックコースター)」(写真②)。上海ジョイポリスの公式ガイドを務めるバーチャルアイドル「紫嫣Violet」のコンサートに参加して、彼女が歌う音楽に乗って室内ジェットコースターで疾走するというアトラクションだ。外からは中の様子が窺えないよう完全シャットアウトされており、うっかり見落として通り過ぎてしまう人もいるかもしれない。

中へ入ると、四方を鏡に囲まれた不思議な空間が広がる。そこで、パネルに現れた紫嫣から「今日は私のコンサートに来てくれてありがとう! 楽しんでいってね~」と挨拶され、いよいよコースターに乗車。室内ということもあって高低差がさほどないので、軽快な音楽に身を委ねながらほどよいスリルを楽しめる。ただ唯一、絶叫系の苦手な編集部員は「怖かった…」と顔色をなくしていたので、やはり人によるのだろう。

お次は、「索尼克田径運動会(ソニックアスレチックス)」(写真③)。100㍍走、走り幅跳び、110㍍ハードルの3種目を他の参加者と競い合う。何と一見鈍くさそうな取材班の女性が、ぶっちぎりの成績を叩き出し、見事ワールドレコードを達成。景品として次回以降使用できる20元割引券と、キーホルダーをプレゼントされた(写真④)。

 

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360度に激しく回転 食後30分は要注意

マストアトラクションを押さえた後は、前後左右に360度グルグル回転するライド系にトライしてみよう。選択肢は、「変形金剛(トランスフォーマー・ヒューマンアライアンススペシャル)」(写真①)と「龍王嵐舞(ドラゴンダンス)」(写真②)。どちらも球体のライドに1人もしくは2人で乗り込み、画面に合わせて手元のボタンでシューティング操作を行うというものだ。

一度に使用できる人数が限られているため、順番待ちは必須。3人以上で訪れた場合は、待ち時間を利用してグーチョキパーで組み合わせを決めるのもまた一興だろう(写真③)。

順番がやってくると、若干テンション高めのスタッフが「食後30分以上、経ってるかい? 食事直後は要注意だぜ」と確認してきて、件の絶叫系が苦手な編集部員の不安を煽る。

いまさらフェードアウトを試みる往生際の悪い彼を引っ張り、荷物を専用ロッカーに預けたら(写真④)、いざ乗り込む。スタッフの忠告通り、どちらもかなり激しい回転だが、トランスフォーマーの方がよりストーリー性が高く、激しさの度合いだけで比較すれば、ドラゴンダンスの方が上回っている。

 

のんびり休憩タイム 占い結果は日本語で

全員アラサーからアラフォーへ移行しつつある、もしくはすでに両足を突っ込んでいる取材班に、早くも体力の限界が訪れる。そこでまたしてもグーチョキパーを発動し、「極限4D影院(EX4Dシアター)」で風や座席の振動を楽しみながら、のんびり映画鑑賞をする組と、ルーン占いで運命を占う「命運森林(フォーチュンフォレスト)」に入り込む組、そして中から悲鳴が漏れ聞こえてくる「恐怖医院(マッドホスピタル)」で夏の涼を先取りする組と、3班に分かれることに。命運森林は液晶パネルの操作だけでなく、占い結果も日本語を選択できるため、中国語が分からなくても問題なく体験できる(写真⑤)。

 

ラストはスパイ訓練 かめはめ波を発動?

それぞれヒットポイントを回復した後、再び全員揃って「間諜使命(レーザーミッション・スパイスクール)」へ。2人1組になり、レーザー光線をかいくぐって部屋の端にある赤と黄のボタンを同時に押して戻ってくるというミッションだ(写真⑥)。早口の中国語で説明され、動転した取材班はミスを連発。どうやら、スパイへの道はほど遠いようだ。

アトラクションの合間には、4階の壁に複数設置された「空間数碼互動設備(スペースインタラクション)」で遊ぶのも楽しい。顔を認識させると、人面魚になってスクリーンに映し出された海中を泳ぎ回る自分を見れるもの(写真⑦)や、残像が映って分身術のようになるもの。パワーを1点に集中させて発動できるコーナーでは、漫画『ドラゴンボール』の必殺技「かめはめ波」のようなものを繰り出してみる(写真⑧)。

そんなこんなで、とうとう全員のライフが底をついた取材班。中国語のパズルゲームや、館内から恐竜の化石を発掘するゲーム(写真⑨)など、未体験のアトラクションを残しつつ、会場を後にした。

 

Info 

住所  中山北路3300号環球港3-4階(入口は4階)

TEL  6256-9108

営業時間  10時~22時(最終入場21時15分)

 

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人民広場の隠れスポット 週末には各種イベントも

ゲーム好きの若い地元っ子が通い詰めるゲームセンターと言えばココ! という「風雲再起」(写真①)。週末になると、朝から晩まで入り浸る常連も少なくない。街の最中心部・人民広場に位置するとはいえ、知らなければまず通りかかることはない場所だ。

緑に囲まれた階段を下り、モールの中を進んでいくと、何やら人だかりができている。何と、入口前のスペースで中国台湾のメーカーが開発したダンスゲーム「舞力特区(DANZ BASE)」の大会が繰り広げられていた(写真②)。セーラー服や和装のコスプレをした、見るからに常連の出場者たちが順番に踊っていき、傍らにいる審査員が採点をしている模様。野次馬に混じってしばらく観戦していたが、正直に言ってダンスの腕前はまあまあ、といったところ。それぞれの健闘を祈りつつ、中に入る。

 

人気はUFOキャッチャー カラオケボックスで熱唱

まずは、入口近くにあるメダル交換機(写真③)で、ゲームに使用するメダルを手に入れよう。お得なセット料金は、交換機のQRコードをスキャンして、タオバオで購入できる。100元札しか持ち合わせのなかった取材班は、店員のお姉さんに両替してもらい、とりあえず58枚をゲット。

メダルを手に、いざ出陣と振り向くと、通路が人波で塞がれている。これは何事、とよく見てみると通路の両脇にあるのは、ここの一番人気で「種類が多く、ほかのゲーセンより取りやすい!」と評判の高い、UFOキャッチャーだ。ほしいぬいぐるみをアームでゲットする爽快感を求め、友達グループやカップルが大挙して押し寄せる(写真④)。

UFOキャッチャーに興じる人々の熱気にやや気圧されてしまった取材班だが、隣に気になるコーナーを発見。ガラスに囲まれた電話ボックスのようなものが、4台並んでいる。その正体は、広州の企業・艾美科技が開発した「咪噠miniK」という機械(写真⑤)。防音された密室の中でヘッドホンを装着し、自分の歌声を聴きながら熱唱するという、これぞ本当のカラオケボックスだ。マイクのボリュームなどはつまみで調整でき、自分が歌った音源を微信を使って録音・保存可なので、自分の美声を友達に披露することもできる。

 

本格ドラマーに遭遇 日本の人気ゲームも

ひとしきり歌った後、改めて館内を見渡してみると、どうやらUFOキャッチャーやバスケゲームに群がる一般客と、音楽ゲームに興じる常連客に客層が大きく分かれているようだ。今すぐライブが開けそうな本格ドラマーのお姉さん(写真⑥)から潔く逃亡し、「暗黒逃生4D(ダークエスケープ4D)」(写真⑦)にトライ。4Dというだけあって、座席の振動や背後から吹きつける風が恐怖を盛り立てる。

最後に、日本でも人気のコナミから発売された音楽シミュレーションゲーム「jubeat(ユビート)」(写真⑧)を、メダルが尽きるまで。週末の新たな楽しみを見つけ、ほくそ笑みながら会場を後にする取材班だった。

 

Info 

住所  人民大道221号上海迪美購物中心B1階227-229

TEL  3310-3259

営業時間  10時~24時

 

~上海ジャピオン2016年06月03日号

 

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