広がるファッションレンタル
月額定額制で、好きなだけ洋服を借りられる…アメリカ発祥で、日本でも2015年頃から始まったこの「ファッションレンタルサービス」は、昨年から中国にも進出。期間中は服をどれだけ借りても同じ料金とあって、オシャレに敏感な若い女性を中心に人気を集めている。今回は40万着以上を揃えるというアプリ「多啦衣夢」を使って洋服をレンタルしてみよう。
アプリに登録後、「雲衣橱」に表示される「ワンピース」や「トップス」、「スカート」、「パンツ」など膨大な服の中から、着たいものを選んでいこう。ジャンル別になっている洋服は、服の形や質感、イメージを絞って検索できるので、サクッと好きなものが見つかる。「加入衣橱」ボタンをタップして、どんどんお気に入りを増やしちゃおう。
月々定額、買い取りもOK
着たい服がある程度決まったら「我的衣橱」タブに移動し、いよいよレンタルする服を厳選。服はオーダーしてから約3日で届く。1度に借りられる服は3着までで、料金は計30日間のレンタルで299元、デポジットは300元だ。服を返す時は、場所と時間をアプリ上で予約すればスタッフが受け取りに訪れ、返却予約が完了した時点で、次の服をオーダーできる。
借りた服はそのまま買い取りもOK。さらに30日経つ前に服を全部返してしまえば、残りの日数を次のレンタルまで取っておけるので、1カ月間借りっぱなしでなく、必要な時に小分けにして利用できるのが便利。たくさんの服を試してみたいという人はもちろん、デートに着ていく服がない時や、パーティーのドレスコードに合った服がないなど、プチレンタルにもピッタリだ。
電池マーク点滅の緊急事態
住所検索から買い物の支払い、タクシーの呼び出しまで…外出時はスマートフォン1つで何でもできちゃう今の時代。しかし逆に言えば、スマホの充電が切れると一巻の終わり! そんなピンチを救ってくれるのが、この充電器レンタルサービス「来電」だ。
「微信(WeChat)」で同サービスの公式アカウントを登録すると利用できる。まずはチャット画面左下のタブ「附近綱点」をタップし、近くのバッテリー貸し出しスポットを検索。ほとんどはカフェやマッサージ店、ショッピングモールの中にレンタル機が設置されている。機械を見つけたら、今度は中央のタブ「借充電宝」を押し、機械上に表示されているQRコードをスキャン。料金の支払いが確認されると、機械中央のボックスのうち1つが開き、モバイルバッテリーが押し出されてくる。この時、素早くバッテリーを抜き取らないと、再びボックスが閉まってしまうので気を付けよう。そんな時は2~3分待ってから再度QRをスキャンすれば問題ないのだが、もう充電なくなっちゃう! という人にとって、この時間ロスは死活問題だ。
1時間2元の良心サービス
利用料は1時間2元、1日10元。料金のチャージは100元~だが、使用しなかった分の金額はいつでも返金可。また便利なのは、充電用のUSBケーブルを1本10元で同時に購入できること。充電ケーブルを持ち歩く習慣がない人にとってはありがたい限り…。そしてその場で充電している時間がない、という人は、バッテリーを持ち歩き、借りたところとは別の機械に返却することもできる。返却時は機械右上の「帰還」ボタンを押すと、中央のボックスのいずれかかが開くので、そこにバッテリーを差し込めば完了だ。
憧れのブランドが手に入る
ちょっとリッチなパーティーや結婚式に参加する時は、ドレスはもちろん、持ち物にも気合が入るもの。せっかくだから憧れのブランドバックを持っていきたい…。そんな夢をお手頃価格で叶えてくれるのが、このブランドバッグレンタルサービス「抖包包」。
同サービスを微信公式アカウントから利用してみよう。チャット画面左下の「我要租包」を押すと「ルイ・ヴィトン」、「エルメス」、「グッチ」、「プラダ」…と名立たるブランドの鞄がズラリと出てくる。レンタル料金は1カ月150~2000元までと、種類によって変動あり。1度に2つまで借りられるが、途中でほかの鞄に替えたり、レンタルをキャンセルしたりすることは難しいよう。
貸し出し料は手頃でも、さすが高級品だけあって、デポジット料金が2000元~と驚くほど高い。ただしネット支払サービス「支付宝」やクレジットカードを使っている人で、信用調査機構「芝麻信用」ポイントが700点以上貯まっている人はデポジット料が免除される。レンタルの申し込みをすると、サービス運営会社から電話による聞き取り審査が入り、問題なければ晴れて鞄が手元に届くと言う。
チャイナドレスで新しい自分
パーティーで注目を浴びたいなら、チャイナドレスはいかが? 老舗の変身写真館「萬紅変身写真館」では1日200元~、デポジット約500元でチャイナドレスの貸し出しを行う。レンタル日の前日までに予約をし、当日来店、試着をしながら自分に合うドレスを探すことができる。さらにチャイナドレスのほか、唐や清、明朝時代の中華服もレンタルOKだそう。写真撮影会や仮装パーティーに使ってみてはいかがだろうか。
~上海ジャピオン2017年8月18日発行号