本格派自転車でGO!!

様々な種類の自転車が存在

一口に自転車といってもシティサイクル、いわゆるママチャリから、マウンテンバイクといったタイプまで、様々な種類がある。では、遠出や週末のちょっとした通勤には、どのタイプの自転車がピッタリなのだろうか?

まずロードバイクとは、競技のロードレース規格を満たした自転車。その大きな特徴は、ハンドルが一般的なフラットハンドルと異なり、車体と並行するように持つドロップハンドルを採用していること。街中で見掛ける前傾姿勢で勢いよく走っている人は、多くの場合ロードバイクに乗っている。これはスピードに特化した競技向けで、街乗りより、市街地から数十㌔離れた場所に自転車で行きたい人にオススメだ。

マウンテンバイクはその名の通り、山道など舗装されていない道を通るために作られた自転車。このタイプの標準車体重量は、ロードバイクの1・5倍に当たる15㌔前後とやや重いものの、ギアを変速すれば街乗りにも使える。道がボコボコしているところを走る時に重宝したい。

街乗りに好適のミニベロ

見た目はロードバイクに似ているが、ハンドルがフラットなシティロード。これは、ロードバイクとマウンテンバイクを足して2で割ったような自転車で、ロードバイクのスピード性を残しつつ、マウンテンバイクの安定性を兼ね備え、様々な用途で使える万能性の高いタイプだ。

ミニベロは、タイヤのホイールサイズが20インチ(約44㌢)以下の小径車を指す。小回りが利き、オシャレなデザインが多いため、街乗りに最適。折り畳み自転車は、文字通り折り畳み可能なタイプのものだが、この多くが20インチ以下のホイールであるため、折り畳み自転車≒ミニベロと考えて大丈夫だろう。それでは次ページから、国内外の有名自転車メーカーを紹介していく。

機械メーカー出身の自転車

ロードバイクやマウンテンバイクなど、スポーツサイクルを主に扱う、中国台湾発のメーカー「GIANT(捷安特)」。自転車メーカーとしては1981年設立だが、同メーカーの前身は、72年創業の機械工業メーカー。今では中国台湾の証券取引所に上場するなど、文字通り世界的〝巨大〟ブランドにまで成長した。

機械メーカー出身だけあって、高品質のバイクとギアが特長。スチール(鉄)フレームからアルミフレーム製造に切り替えることで、軽さや低コスト化を実現し、スポーツサイクル挑戦のハードルを低くしたという。さらに、現在のロードバイクでも多く採用されているカーボン(炭素繊維強化プラスチック)バイク様式をいち早く作り上げた。

初心者がスポーツサイクルに挑戦するのであれば、まずは「GIANT」にしてはどうだろうか?

上海発の老舗80年メーカー

上海人なら誰もが知る、上海発の老舗自転車メーカー「上海永久(FOREVER)」。同メーカーでは、ロードバイクといった自転車から、普段使いにピッタリのシティサイクル(ママチャリ)、子ども向け三輪車、はては電動バイクまで、サイクル全般を幅広く扱っている。「中国自転車十強企業」や「上海市ブランド商品」など様々な称号を獲得しており、〝上海で国産自転車を探すならまずは永久〟と考えてもらったら大丈夫だ。

デザイン性は外国産メーカーより見劣りする感が否めないが、さすが80年以上の老舗、高い品質を誇る。また国内製造のため、価格が驚くほど安いのもうれしい。マウンテンバイクでも1000元以下のタイプが数多くあり、とりあえず安い自転車を手に入れて試したいという人に打って付けだ。

特許取得の折り畳み自転車

ロードバイクやマウンテンバイクにトライするのはまだ早い…そんな人は、街乗りタイプに好適の折り畳み自転車を選んでみてはどうだろうか? 米カルフォルニアで誕生した「DAHON」は、折り畳み技術の基本特許を数多く有する、折り畳み自転車のパイオニア的存在だ。

同メーカーのDavid Hon博士が1970年代、オイルショックで人々が自動車のガソリンを求める姿を見て、環境や人々の暮らしのために〝フォールディングバイク〟の開発に着手したのが、同メーカー設立のきっかけ。20秒で誰でも簡単に畳める技術は、他社メーカーへのライセンス供給やOEM(他社ブランドの製造)を通じて広まっているという。耐久性がある一方、数十㌔の距離も楽々と漕ぐことができ、畳めばバスにも持ち込める。なお、軌道交通に持ち込み不可なのは残念だ。

自転車レパートリーが豊富

米カルフォルニアに本部を置く、自転車総合メーカー「SPECIALIZED(閃電)」。すべての車体に印字された〝Innovate or die(革新なくば死)〟を社是の一つとするなど、常に新しい技術、新しい商品を生み出そうというスタイルを全面に押し出す。登坂性能やスプリント、コーナリングなどのパフォーマンスが、あらゆるサイズですべてのライダーに最適な形でもたらされることで、多くのライダーたちから厚い支持を受けている。

また自転車のレパートリーが広く、数千元台の初心者・街乗り派から、3~5万元台のプロレベルのものまでを扱っている。ほか専用ウエア、ヘルメット、部品の自転車フレームも揃え、見た目も性能もハイレベルな自転車が手に入る。ハイスペック且つ見た目にもこだわりたいファンが多いという。

~上海ジャピオン2021年3月19日発行号

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