暑さ対策はキュウリで
酢の物やぬか漬け、
かっぱ巻きを始め、
夏は素麺や冷やし中華などにも登場し、
日本の食卓に欠かせないキュウリ。
肌を引き締める美容効果があるとされ、
パックなどにも使われている。
キュウリは全体の90%以上が水分で、
栄要素としては、
ビタミンC、カロチン、
カリウムなどが含まれる。
中でもカリウムは、
体内でナトリウムを排出する働きがあるので、
血圧降下に一役買う。
中国医学では、「寒」の食べ物とされ、
夏場の火照った身体を冷ますのに
最適な食材と言われる。
また、利尿作用があるので、
むくみの解消やのぼせ、
腎臓や膀胱の炎症の改善に効果を発揮するという。
さらに、
中国の医学書には、
扁桃腺の腫れや目の充血、
火傷の治療のほか、
蛇に咬まれた傷口や汗疹などに有効と記されている。
中国では夏になると、
おやつ代わりにキュウリを食べる光景をよく見かける。
これは、スイカ同様、
身体を冷やす効果と水分補給の効果があると
考えられているためだ。
そのため、
冷え性、虚弱体質の人は
摂取を控えたほうが望ましい。
また、ピーナッツと一緒に食べると
下痢になると言われており、
食べ合わせには注意が必要だ。
これから店先で
キュウリを見かける機会が増えるだろう。
上手に取り入れて夏を乗り切ろう。
~上海ジャピオン2012年8月3日号