白衣を身にまとい真剣な表情で診察に当たるドクター。
病気になったらお世話になるが、普段はなかなか気軽に声を掛けられない。
健康のアレコレを診てもらうのだから、どうしても気になるその人柄。
そこでさまざまな質問を投げかけドクターの知られざる人柄に迫る。
【今週の医師】
サージM.シェウチャック
上海ユナイテッドファミリー病院
救急救命 アメリカ出身
Q1:先生のご趣味は何でしょうか?
A:私は無類の旅好きです。北極と南極以外は行ったと言っても過言じゃありませんよ(笑)。中国もすでに19ヵ所を巡りました。アメリカに帰るまでには、中国国内を制覇するつもりです。
Q2:先生は救急救命を専門としているとお聞きましたが…
A:私達は24時間365日、いつでも患者さんを迎え入れる体制を整えておかなければいけません。それに、一口に救急救命と言っても、訪れる患者さんの症状は千差万別です。救急救命室では、ドアが開いて直接患者さんを見た瞬間、最善の処置方法を判断しなければなりません。万一判断を誤れば、命を落とすことにもなり兼ねないので、この一瞬の判断が非常に重要です。私達の間ではこれを「タイム・イズ・ライフ」と呼んでいます。これは救急救命の難しいところでもありますが、言い換えれば最大のやりがいでもあります。
Q3:さて、先生は25年以上アメリカの病院に勤めていたとのことですが、中国とアメリカの医療にはどんな違いがありますか?
A:アメリカでは、患者の支払い能力の有無に関わらず、適切な処置を施さなければなりません。しかし中国では、患者に支払い能力がないとわかると、門前払いにしてしまうケースがあるんです。ここが大きな違いの1つですね。
Q4:さて、いつも笑って過す事が健康の秘訣だということですが…
A:いつも笑顔を絶やさず、楽しい気持ちで過ごすことを意識しています。それにはジョークを言うことが一番ですよ(笑)。自分が明るいと、周りの人からも自然と笑顔が溢れ、それが結局自分の幸せに繋がるんです。それに加えて、自分の人生が素晴らしいということをしっかり自覚することも大切です。私は素敵な家族に囲まれて、素晴らしい仕事に恵まれています。これ以上幸せなことはないですよ。それだけで、自然と毎日を楽しく過せます(笑)。
Q5:最後に、先生のモットーを教えてください。
A:「生涯勉強」です。勉強といっても難しく考える必要はありません。興味を持ったら行動に移す、チャンスをつかんだらチャレンジするといった姿勢が大切です。ネバー・ストップの精神ですよ(笑)
ドクターに聞く、健康の秘訣
腹8分目を意識しています。睡眠や運動など、何事もほどほどが一番です。あとは毎日を楽しく過すということです。
ジョークを言ったりして、いつも笑って過すことが心身ともに健康を保つ秘訣です。
取材協力/上海ユナイテッドファミリー病院
TEL:5133-1900
~上海ジャピオン2006年6月9日号より