書籍の貸し出しサービスを展開する微信公式アカウント「新世相」は11月15日(火)、上海市と北京市、広州市で、約1万冊の本を軌道交通の車内やショッピングモールのベンチなどに配布するイベント「丟本(ロストブック)大作戦」を開催した。
同イベントは、イギリス・ロンドンで、自分の好きな本を地下鉄に置き、見知らぬ人に読んでもらうイベント「Books On The Underground」を模したもの。女優のエマ・ワトソンがロンドンやアメリカ・ニューヨークで行ったことで話題となった。
上海市では同日、軌道交通1、2、10号線や中山公園などにイベントのラベルが貼られた本が出現。さらに、裏表紙にあるQRコードを読み取ることで、推薦文やこの本の閲覧者の履歴を参照できるとした。市民らはこのイベントに対し「知識欲を刺激する」と歓迎する一方、混み合う車内では本が邪魔になる、放置された本は遺失物として回収せざるを得なくなるなど、イベント運営に対し疑問を呈する声もある。
そのほか市政協委員会は最近、2003年に営業停止していた黄浦区の「上海大世界」を12月28日(水)に営業を再開することを明らかにした。
(写真は新浪より)
~上海ジャピオン2016年11月25日号