永康名物料理でひと休み
オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。ゴールの健徳市寿昌に行く前に、永康市でひと休みっと。この市では「小麦餅」っていう料理が名物らしいから、それを食べていこう。紙のように薄い生地で、肉や玉子、モヤシなど好きな具材を挟んで食べる、中華版総菜クレープだ。うん、めっちゃウマい!生地がモッチリしていて、芳ばしい香りが鼻を刺激してくるぜ。腹を満たしたことだし、また漕ぎ始めるか。
歴史長き集落を訪ねる
ふう、ようやくゴールの健徳市寿昌に到着だ。っと、市に入って早速、観光スポットである「大慈岩風景区」のお出迎えか。ここには国宝に登録されている由緒正しき寺、垂直に切り立った絶壁の窪みに建てられている「懸空寺」があるんだ。ロープウェーで上の方に行けるんだけど、寺に入るにはさらにそこから石段を上り下りしなきゃいけないんだってさ。その高さ地上75㍍。歩くのを想像するだけで膝が笑うぜ…。
「大慈岩風景区」から先に進んだところにあるのが「新葉古村」。葉一族が暮らす国内最大規模の集落で、500あると言われる建物のうち半数は明や清の時代から続き、800年以上の歴史があるんだって。集落内には寺やため池もあって、上海とかの現代文明から一定の距離を取っているって感じ。
いや~、今回の1泊2日旅も最高だったぜ。この前は3000㌔強を2週間で走破したせいで、次の日身体が悲鳴を上げたからな。これからは、こういう短距離旅をちょいちょい挟んでいこう。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン2017年1月13日発行号