「欣弗」問題アンプル回収 市内流通の恐れなしと確認

 上海市食品薬品監督管理局は、8月7日(月)、点滴などに使用する薬剤「欣弗」で、副作用を引き起こす恐れがあるとして問題になっていた一部の製品が、上海に流通していないことを確認したと発表した。問題の製品は、8月5日(土)までに、すべて生産メーカーのもとへ回収された。
 問題となっていたのは、安徽省の薬剤メーカー「安徽華源」が、ことし6月以降生産した欣弗のうち、特定の368万本のアンプル。そのうち約318万本が全国に流通したが、使用後の副作用が相次いで報告され、全国で緊急の回収措置が採られていた。
 上海には、上海九州通医薬有限会社が販売した2000本のアンプルが流通した恐れがあったが、国家食品薬品監督管理局の調査によれば、そのすべては江蘇省、湖北省などへ運ばれており、市内には流通していなかった。
 同管理局は、安徽華源への調査を進めているものの、副作用と薬剤の関連性はまだ未確認だと述べている。上海ではこれまで、欣弗の副作用の可能性が指摘されたケースが8件報告されたが、今回の調査の結果、いずれも薬剤の問題ではなかったと見られている。
(8月8日)

~上海ジャピオン8月11日発行号より

最新号のデジタル版はこちらから




PAGE TOP