お医者さんの御用達 第569回「ビャクシ(白芷)」

 

頭痛にビャクシ

――風邪のひきはじめなのか、少し頭が痛いです。ここのところ朝晩は寒い日もあるので、気をつけなきゃいけませんね。

先生 そうですね。ですが、寒暖差があり秋の花粉も飛んでいる今の時期は、体調管理がとても難しい季節でしょう。こんな時期こそ、漢方系の植物「ビャクシ(白芷)」を取り入れてみてはどうですか?

 

――詳しく教えてください。

先生 はい、ビャクシとは東北華北地区で多く栽培されている、ヨロイグサという植物の根部を、乾燥させて加工したものです。漢方の世界では、解熱・鎮痛・止帯・排膿などに効果があるといわれていて、風邪や頭痛、歯痛時などによく用いられています。また、ビャクシに含まれる成分には、皮膚メラニンの合成を抑制し美白作用があるといわれ、古来中国の宮廷では美容のために使われていたそうです。

 

――食べ方を教えてください。

先生 ビャクシ茶を紹介しましょう。ビャクシと菊花各9㌘を洗浄後、400㍉の水を加えて20分間煎じます。1日3回、1回300㍉を1週間継続してください。風邪や頭痛、鼻炎などにいいでしょう。妊娠中の人は専門家の指導を仰いでください。体力が衰えている人は大量に飲んではいけません。

 

 

~上海ジャピオン2022年11月11日

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