夏バテ対策にマンゴー
南国フルーツとして名高いマンゴー。中国台湾や東南アジア地域を中心に、日常的に食されている。そのまま生食するほか、タイやベトナムでは、未熟の果実をおやつにしたり、インドでは、スパイスの1種としても使っている。
マンゴーに含まれるBカロチンは、体内でビタミンAに変換され、皮膚の潤いを保つほか、目や口、のどなど粘膜を丈夫にする働きが期待できる。また、抗酸化作用に優れ、生活習慣病予防や悪玉コレステロールの減少にも役立つのだとか。
中医学では、黄色い食べ物は胃腸の機能を補うとされ、お腹が冷えやすい人や少食の人に適した食材として知られる。また水分を豊富に含むとともに利尿作用もあるので、熱中症予防対策にも活躍する。
中国でマンゴーは、ジュースやスイーツのほか、サラダなどに用いられる。民間療法では、咽頭炎や声枯れなどの症状緩和を目指し、生マンゴーを煎じて飲む習慣があるそうだ。ただし、高カロリーのため、ダイエットには不向き。また、過剰摂取すると体温が上がりやすくなるので、風邪気味の人や皮膚が炎症を起こしやすい人は摂取を控えよう。
濃厚で甘味の強いマンゴー。夏バテ対策に、デザートなどで取り入れてみては。
~上海ジャピオン2013年6月14日号