めし屋のアイドル 第30回 朝一庵

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以心伝心で客と交流

 古北の日本人学校近くに店を構える焼肉店「朝一庵」では、黒毛和牛の「雪龍牛」のみを扱う。
そこで働く真樹さんの本名は、「牛雪玲(ニウ・シュエリン)」。
まるでこの焼肉店で働く運命だったかのような名前だ。「
日本料理店に憧れがあったんです。
名前が『牛』というのは、偶然です」と真樹さんは言う。

毎週金曜日の勉強

 入店当初はまったく日本語が話せなかったが、2年間地道な努力を重ね、
簡単な日常会話はこなせるようになった。
毎週金曜日の休憩時間には日本語教師が店にやってきて、講習を行う。
そこでも真樹さんは熱心にノートを取りながら、勉強する。
「お客さんともっとスムーズに交流したいから、勉強も頑張れるんです」
と、真樹さんは日本語に中国語を交えながら一生懸命話す。
 お客さんと会話をしていると、時々よく理解できない場面もある。
そんなときは、とりあえずニコニコして笑う。
それでも感覚的に、何となく意味が分かるような気がする。
笑顔がお客さんを和ませ、帰り際に「ありがとう」と感謝されることもあるそうだ。

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真樹さんも太鼓判

 店のメニューは、「カルビ&ビビンバランチ」(68元)などのランチメニューのほか、
3~4人前の焼肉盛り合わせ「おすすめ朝一庵コース」(498元)などを用意。
「うちの焼肉は本当に美味しいから」と、真樹さんも笑顔で太鼓判を押していた。

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~上海ジャピオン8月6日号より

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