劇的!カルチャー体験 Vol.62 上海テディベアの会で テディベア制作体験

 

苦手な針を克服本格テディベアに挑戦

「針仕事がとても苦手で、
ボタンを付けるくらいしかできないんです。
でもクマが好きだし、
やってみます」と話す美樹さん。
自分の結婚式で使うリングピローにも挫折した過去を克服すべく、
心を決めてやってきた。「上海テディベアの会」は、
手足がジョイントで動く、本格的なテディベアと、
レトロモダンなパンダ制作を教える教室。
上海に住んでいる人なら誰でも、
吉岡先生作のパンダを見たことがあるはずだ。

本格的なテディベアジョイントに苦戦

一口に「テディベア」と言っても、
今回作るのは手足がジョイントで動く、
本格的なもの。生地など素材の種類は様々だが、
美樹さんはアンゴラ山羊の伝統的な生地と、
ドイツ製のガラスアイを選択した。
まず、型紙を写した生地を裁断し、
縫い方を教えてもらう。美樹さんは、
先生の針の動かし方に思わず見とれるも、
すぐに自分のクマとの格闘を開始した。
頭が縫い上がったら綿を詰め、
目玉にするガラスアイを選んで縫い付け、
鼻と口を刺繍する。次に手足と胴体を縫い、
こちらは綿を半分入れたところでジョイントで繋ぐ。
部品が固く、
ドライバーとラジオペンチで固定する作業に苦労していると、
先生がそっと手を貸してくれた。

胴体に綿を入れて口を縫ったら、
今度は足の裏にラインストーンを配置。美樹さんは、
上海1年目の記念に〝2011〟と入れることにした。
「ひと針ごとに、愛着が湧きました。でもこの子1人じゃかわいそう」
と話す美樹さんは、
早速クマの兄弟を作るため、
次の計画を立て始めた。

 

 

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