オススメポイント
同作は、一人称の「私」によって語られています。2つの異なる時間軸で切り取り、その中で移り変わる感情を描いています。比較的短く、ラブストーリー的な要素が強いことも相まって、この作家の作品の中では読みやすく、幅広い世代から支持を受けています。
大切な人を自分のせいで亡くしてしまった主人公は、生まれ変わることを決意。新しい人生を生きる主人公の、心の変化がとてもわかりやすく描かれています。1989年には、夏剛監督によって映画化されました。HSK4級レベルの人に最適な教材となっていますよ。
儚くも切ない男女のラブストーリー
第1章で、主人公は仲間とつるんで警察を装い、身を売る女性たちから金を巻き上げ、生活を送っていました。ある日、公園で出会った女子学生・呉迪と恋に落ちるのですが、彼女は彼のそんな生き方を拒み自殺してしまいます。
第2章では物語が一転し、主人公が重病を患って一時出所を許され、船旅に出かけます。道中で知り合った女学生に呉迪の面影を感じ、再び恋心を抱くのですが、彼女はかつての自分のような人物の手にかかってしまい…。
~上海ジャピオン2013年12月20日号